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イオン交換樹脂を利用したセシウム測定

2015年09月29日
水道水など微量に汚染された液体の測定は濃縮させるなど工夫が必要です。

前回、葛飾区の水道水のセシウムの精密測定で行った方法は3リットルのメジャーカップに水道水を入れ、その中にイオン交換樹脂を規定の量を入れかき混ぜて、水のみを捨てその作業を33回と最後に1リットルを入れて合計34回もの同じ作業を繰り返した為に労力と時間がかかりました。

流水メーターを蛇口に付ける方法もありますが、各家庭で用意する事はコスト的にも負担になります。
そこでもっと手軽に簡単に流水量が手軽にわかる方法で試してみました。
まずは1.5Lの空のペットボトルを半分にカットしてフィルターで口を輪ゴムで止め塞ぎます。

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そしてカットした底部のペットボトルを利用して逆さにしてイオン交換樹脂を320g入れます。

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次に逆さの状態で埃などが入らないようにフィルターをかぶせてテーピングします。

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そして風呂場など水がこぼれてもよい場所で通水させて水があふれないように水を出す量を決めます。

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そして1L溜まるのがわかる容器を下に置き、実際に何秒で1Lの水が溜まるのか出来るだけ正確に時間を測ります。

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実際に測定したら、1リットルの水を貯めるのにかかった時間は101秒でした。

今回は100リットルの水を通水させる為に100倍の10,100秒間放置しました。
*途中で倒れないように物などで押さえておくと良いと思います。
*タイマーを数分前にセットしておくと便利です。

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通水が完了しましたら、先程の底部のペットボトルを利用して逆さにしてしばらく放置して
水分を更に抜きます。

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そして水分が抜けたら、通常どうりジップ袋に160g×2袋を入れ念の為に袋は2重にして測定開始です。



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定量下限値未満です。

この結果から、ただ通水するだけでは吸着率は極端に落ちる可能性が高い事がわかりました。
イオン交換樹脂の吸着率を調べていて以下の論文を見つけた。

陽イオン交換樹脂(カルシウムポリスチレンスルホン酸塩、Ca-樹脂と ナトリウムポリスチレンスルホン酸塩、Na-樹脂)は、高カリウム血症(hyperkerlemia)を改善するための薬剤としてとして使用されている。
137Csを人体から取り除くために、樹脂の137Cs吸着能力が調査し評価した。レジン(0.03g)および137Cs(約1 kBq)を、水、日本薬局法溶解試験1番目の水溶液(pH1.2)、および2番目の水溶液(pH6.8)のそれぞれ3 mLに投入し 、振とうさせた。1~3時間後、Na-樹脂の137Cs吸着率(%)は水では99%、pH1.2の液では60%、pH6.8の液では66%であった。
Ca-樹脂の137Cs吸着率(%)はカリウムを加えることによって減少した。
一方、Na-樹脂の137Cs吸着(%)はほとんど不変であった。

これらの結果は、両方の樹脂が胃と腸の137Csの吸着能力を持っていることを示す。
従って、提案した方法は、放射性物質137Cs(摂取)による緊急事態に対処する効果的な方法である。


Cation exchange resins (calcium polystyrene sulfonate, Ca-resin and sodium

polystyrene sulfonate, Na-resin) have been used as agents to improve

hyperkerlemia. For removing 137Cs from the human body, the adsorption

ability of the resin for 137Cs was examined and evaluated. Resin (0.03 g) and

137Cs (ca.1 kBq) were introduced into 3 mL of water, the Japanese

Pharmacopoeia 1st fluid for a dissolution test (pH 1.2) and 2nd fluid (pH 6.8),

respectively, and shaken. After 1-3 hours, the 137Cs adsorption (%) of Na-resin

was 99% in water, 60% in a pH 1.2 fluid and, 66% in a pH 6.8 fluid. By adding

potassium, the 137Cs adsorption (%) of Ca-resin was reduced. However, the

137Cs adsorption (%) of Na-resin was almost unchanged. These results show

that both resins have adsorption ability for 137Cs in the stomach and the

intestines. Therefore, the proposed method will be an effective means in the

case of a radiological emergency due to 137Cs.

*参考 http://ci.nii.ac.jp/naid/10031173790



Na-樹脂の水の吸着率99%と言うのは大変参考になります。
一番知りたかった部分です。
しかもカリウムがまざっていてもほとんど吸着率は変わらない事がわかっただけでも大収穫です。
また、吸着する時間も大切な要素である事がわかりました。
次回はその事をふまえて試してみたいと思います。

どなたか良いアイディアをお持ちの方は是非、教えて下さい。
出来るだけ時間、コストがかからず微量の測定を行う事が最大のポイントです。



メーカーである(株)シンメトリックス社=SMTX社の野中社長は研究機関の放射線測定器の開発に40年以上携わってきた技術者で、
蛍光X線分析機装置はX線検出器からX線発生装置、MCA、分析プログラムまですべて自社で開発出来るのが強みです。
フェムトアンペアを扱える卓越したアナログ回路技術を保有している事は特筆すべきです。
高エネルギー加速器研究機構や産業技術総合研究所などの研究機関などへの納入実績もあります。
SMTX社プリアンプ(Pre Amplifier)はに対して新しい可能性を示すものです。
プリアンプは様々な分野に於ける計測にとって必要不可欠な要素デバイスでありますが、プリアンプに求められる高度なアナログ回路設計
・組立技術は多くの分野(大学・研究・民間)においても最もボトムネックになっている分野であり、現実的には数十年技術革新は行われていません。

さる2012年10月、東京新聞に「内部被曝が測定できる機器」としてシンメトリックス社の記事が掲載されました。当時、弊社はアンチコンプトン仕様での開発を進めておりましたが、この仕様では遮蔽の重さだけで500kgを超え、実用的でないと判断しました。別方向からのアプローチを試み、2年半の試行錯誤の末に採用したものがコインシデンスモードです。
iFKR-ZIP-Pro第一号は完成間近です。

サイズ的にはiFKR-ZIP-Aより若干大きい程度のサイズに納まりました。
測定下限値0.5Bq/kg(測定方法により0.00xBq/kg以下可能)検体量わずか100gは特筆すべきです。
コインシデンス(同時計数法)とは、1崩壊あたり複数のγ線を放出する核種に適用可能な測定方法です。
2台の検出器を使用するコインシデンスモード(同時計数法)によりCs-134だけのスペクトルを見ることが可能で、これにより従来のセシウム汚染の判定における核実験由来のセシウムとの混同、土壌測定等におけるBi-214等の妨害γ線による誤検出を回避する事が可能になります。


測定器につきましてご質問がある方はメーカーである
(株)シンメトリックス社
までご案内致しますのでお気軽にご相談下さい。

ご予約を頂ければ土日も対応致します。

お電話でのお問い合わせもお気軽に!


☎03-5629-6977
| 16:23 | 未分類 | Comments:0

Cs-137とCs-134の比率(2)

2015年09月25日
福島第一原子力発電所事故から約4年6ヶ月が経過してCs-137とCs-134の比率が事故直後の1:1から半減期からそれぞれを計算して現在では約4:1程度の比率になっています。

2014年12月10日の比率参照

iFKR-ZIP-Aの解析プログラムは、Cs-137とCs-134の比率に影響されないアルゴリズムで算出されています。

iFKR-ZIP-A遮蔽を一部強化しましたので、校正を行いBGを取得し濃度の異なる2種類の性能確認用セシウム標準試料を測定してみました。


2014年12月1日時点でセシウム総量約16.1Bq/kgの試料

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Cs-All 14.9Bq/kg
Cs-134 2.7Bq/kg
Cs-137 12.2 Bq/kg


そしてもう一つは2014年1月時点でセシウム総量約3Bq/kgの試料です。

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Cs-All 2.4Bq/kg
Cs-134 0.5Bq/kg
Cs-137 1.9 Bq/kg

どちらともほぼ近い値が出ています。
放射能測定の難しいところはその性質上、秤で測定したように例え同じ試料を測っても毎回同じ数値にはならない事です。
実際の測定は机上の計算とは違いますので、実際に濃度がわかった試料でたびたび検証し測定値の信憑性を確認する事が最も大切だと思います。

メーカーである(株)シンメトリックス社=SMTX社の野中社長は研究機関の放射線測定器の開発に40年以上携わってきた技術者で、蛍光X線分析機装置はX線検出器からX線発生装置、MCA、分析プログラムまですべて自社で開発出来るのが強みです。
フェムトアンペアを扱える卓越したアナログ回路技術を保有している事は特筆すべきです。
高エネルギー加速器研究機構や産業技術総合研究所などの研究機関などへの納入実績もあります。
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| 12:54 | 未分類 | Comments:0

庭のゼオライトから203.4Bq/kgのセシウム検出

2015年09月16日
水道水に吸着させたゼオライト7.4gから1,434Bq/kgのセシウムが検出された記事は多くの方からご質問を頂きましたが、何故それ程高い値になったのかは正直わかりません。

そこで今朝、庭にまいておいたゼオライトを思い出し、比較の為にそちらを測定してみました。


ゼオライトをまいてある場所ですが雨樋の下ですが、雨樋のパイプは土中に入っているタイプです。
ただ、隣家の木が覆い被さっている為か雨が降ると水が溜まる場所です。
今日は雨は降っていませんがそのあたりが湿っている事がわかると思います。

比較の為にあえて同量の7.4gの検体量で測定を行いました。




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表記 Cs-Allで4.7Bq/kg

参考換算値は320÷7.4g=43.2倍

セシウム総量 (Cs-134、Cs-137)203.04Bq/kgです。

シャワーヘッドに入れた7.4gのゼオライトと庭にまいたゼオライトはまったく同じ袋のもので、期間的にはほぼ同時期だと記憶しております。

ゼオライトと採取場所(降雨時の写真追加)

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シャワーの通水量は不明ですが、外気にさらされていたもののが高く出ると予想していましたが、まったく逆の結果になりました。
約7倍もの数値の差がある理由がまったくわかりません。
ただ一つだけハッキリしている事はゼオライトの吸着率は100%と言う事はあり得ませんので、通水量はわかりませんがそれ以上のセシウムが水道水を通して流れたと言う事です。

水道水には0PPM-RO浄水システムを是非ご検討お願い致します。

| 16:07 | 未分類 | Comments:0

尿の精密測定

2015年09月15日
イオン交換樹脂を吸着させての測定は大変大きな意義のある事だ思います。
現在、行っている放射能測定検査iFKR-ZIP-Aを使用して16時間のC検査が最長の検査時間となっており測定下限値は1Bq/kgです。

iFKR-ZIP-Aの基本検体量は320gです。
一部の液体の検査に限られますが、イオン交換樹脂に検体を多く吸着させる事で検出下限値を下げる事が出来、測定時間の短縮も出来ます。
問題は吸着率をある程度検証して誤差を少なくする事です。

その為には実際に濃度がわかった液体の試料で確認するしか方法はありません。
濃度が予めわかっている液体の試料で検証した数値は以下のとうりです。

1.2Bq/kgの液体の試料は吸着率約67%

0.6Bq/kgの液体の試料は吸着率約93%


この結果には様々な要素が含まれていると思います。
普通に考えると濃度が濃いほうが吸着率は高い可能性が高いと思いますが結果は違います。
可能性としては濃度が薄い0.6Bq/kqの試料を測定した時にたまたま数値が大きめに出たなど複数の要因が考えられますのでデータとしては更に検証を続ける必要があると思います。

吸着率が不明な場合は葛飾区の水道水の検証のように液体の検体量を増やしてスペクトルでハッキリ検出するまで繰り返し検証をする必要があります。

前処理に大変な時間がかかりますが、それだけの価値はある測定だと思います。

そして今回、一部の液体の検体につきまして微量のセシウム測定を行います。
で検体量による測定下限値の目安を書きましたが、実際に液体の測定で一番多い尿の検体についてはまだ検証をしていませんでしたので予め空のペットボトルにイオン交換樹脂を入れ、1.5Lの検体で吸着させて16時間の測定を行いました。
1,500ccに対して基本検体量が320gですので、実際の数値より理論上4.6875倍高い数値になる筈です。

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表記数値 Cs-All 2.8Bq/kg

上記のスペクトルを見て頂くとわかりますが、K-40もかなり高い値になっています。
数多くの尿の測定を行ってきてK-40の値は人により大きな差があります。
その値は人により数倍違う事も珍しくありません。
しかし、100Bq/kg越す例はなかった事からおそらくK40も濃縮されて高くなってしまうのだと思います。
茶色のBGと赤の検体を比較してエネルギーが低いほうから高いほうまで極端に離れている訳ではありませんが、出来るだけ真の値に近い測定値を導く為に、炭酸カリウムを用いて水溶液を作り、K-40の値がより近くなるように測定しながら量を調整してイオン交換樹脂でBGを取得し、それと比較したのが下のスペクトルです。
通常は検体を測定する前に予めBGデータを検体以上の時間取得するのですが、今回は検体測定後に20時間測定して得たBGです。


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表記数値Cs-All 1.1Bq/kg

K-40によるコンプトン散乱の影響も少なくなり、より真の値に近くなったと思います。

参考換算値は1.1Bq/kg÷4.6875=0.23Bq/kg

*上記数値は吸収率を100%とした場合の理論値で数値以上に高い可能性があります。

いずれにしてもイオン交換樹脂を吸着させずに16時間の測定を行っても見えなかった値です。

イオン交換樹脂を液体に入れセシウムを吸着させて、それを測定する方法はかなり有効な手段だと思います。
今迄、不可能だったごく微量の汚染も目に見える事は画期的な事だと思います。
市民レベルの測定でここまで出来るのはやはり、メーカーである
(株)シンメトリックス社
の超高性能な測定器があっての事だと思います。

(株)シンメトリックス社=SMTX社の野中社長は研究機関の放射線測定器の開発に40年以上携わってきた技術者で、蛍光X線分析機装置はX線検出器からX線発生装置、MCA、分析プログラムまですべて自社で開発出来るのが強みです。
フェムトアンペアを扱える卓越したアナログ回路技術を保有している事は特筆すべきです。
高エネルギー加速器研究機構や産業技術総合研究所などの研究機関などへの納入実績もあります。
SMTX社PA(Pre Amplifier)はPAに対して新しい可能性を示すものです。
PAは様々な分野に於ける計測にとって必要不可欠な要素デバイスでありますが、PAに求められる高度なアナログ回路設計・組立技術は多くの分野(大学・研究・民間)においても最もボトムネックになっている分野であり、現実的には数十年技術革新は行われていません。



測定器につきましてご質問がある方はメーカーである
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イオン交換樹脂セシウム吸着率

2015年09月11日
予めセシウム濃度がわかっている線源などを、測定して検証する事の大切さは過去の記事で何度も書いてきました。
どれだけ難しい理屈を並べても結局は、濃度がわかった試料で検証するしかその測定器の数値の信憑性を確認する方法はないと思います。
机上の計算と実測値は違う事を認識し、実際に検証する事が最も大切だと思います。

イオン交換樹脂のセシウムの吸着率ですが、前回は0.6Bq/kgの液体の試料を使って実測値は0.56Bq/kgでしたので吸着率は約93%と言う計算になります。
詳しくはこちらの記事をご欄下さい。
今回はより濃度が濃い試料でテストを行いました。

セシウム濃度がわかっている固形の試料は比較的簡単に手に入りますが、液体の試料の入手は難しいです。
液体の試料を作るにあたり以前は汚染された土等をまぜればいいと単純に考えていたのですが、それでは液体の試料にはなりません。
2013年に測定した500Bq/kg近い茨城県産の茎茶が残っていたのでそれを抽出して試料を新しく作る事にしました。


まずは10gを検体袋に入れ、茶葉のままの状態で測定を行いました。
皮肉な事ですが、高濃度に汚染された茶葉は液体の試料を作る為には大変貴重です。

4時間の測定を行いました。

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*画像はクリックすると拡大します。

表記Cs-All  12.9Bq/kg
検体は10gなのでiFKR-ZIP-Aの基本検体量320gの重量換算値は32倍の412.8Bq/kgが換算参考値です。

測定した10gの茎茶を厚生労働省の食品中の放射性物質の試験法についてを参考に、500ccの純水を沸騰させ90℃程度まで冷まして約60秒間浸し液体の試料を作りました。

まず、検体袋に160ccずつ入れ、計320ccの液体の状態でやはり4時間の測定を行ったのが下のスペクトルです。
検体袋から液体に漏れないように袋を3重にすれば液体の状態で測定しても問題ありません。
下の画像はのiFKR-ZIP-A検査室の内部です。
少ない検体量で、最大の検出効率を考えたところ、水滴の様な形状に似た形となりました。
奇しくもこの形状は、ゲルマ検出器にてU8容器で測定した場合の 検出器の効率として有効な等高線になっています。
この丸みより外側の試料は、あまり検出効率に寄与しないばかりか、逆にバックグランドを押し上げてしまいます。


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表記Cs-All  4.8Bq/kg


この液体の4.8Bq/kgの試料500ccに更に500ccの純水を足すと、理論上半分の値になります。
つまり2.4Bq/kgの1,000ccの試料が出来る事になります。
そして更に1,000ccの純水を足して合計2,000ccで1.2Bq/kgの液体の試料を作りました。


2,000cc浸したイオン交換樹脂は吸収率が100%と仮定した場合は1.2Bq/kg×6.25倍で7.5Bq/kgになる筈です。
(*2,000cc÷320=6.25)
こちらも4時間の測定を行いました。

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Cs-All 5Bq/kg

表示数値 5Bq/kg÷6.25で換算参考値は0.8Bq/kg

今回の実測値は0.8Bq/kgでしたので1.2Bq/kgの理論値に対しての吸着率は約67%と言う計算になります。


前回、0.6Bq/kgの試料で実測値は0.56Bq/kgで吸着率は93%でしたが、今回はより高い濃度の試料でテストしたので67%の吸着率のほうが真の値に近い可能性は高いかもしれません。

吸着率67%ならその分、数値は低く出ています。
つまり市販のお茶は前回のテストで参考値が0.07Bq/kg
葛飾区の水道水0.0103Bq/kgでしたが、おおむね30%程度、実際には高い値の可能性が十分にあると言う事になります。

いずれにしても2例だけでの判断は出来ないので更に検証する必要があると思います。
| 13:22 | 未分類 | Comments:0

一部の液体の検体につきまして微量のセシウム測定を行います。

2015年09月09日
現在、行っている放射能測定検査は16時間測定のC検査で測定下限値がCs-All(Cs-134、Cs-137)1Bq/kgとなっておりますが、液体の一部の検体に限りましてより測定下限値を下げた精密測定を試験的に行ってまいりました。

参考記事

液体中に含まれる微量セシウムの測定

葛飾区の水道水のセシウム精密測定

お茶のセシウム、イオン交換樹脂吸着テスト


従来は液体の測定にはこちらから予め、液体を吸収する高分子吸収材をお送りして、そこに検体の液体を入れ固めてお送り頂いておりました。

詳しくは測定Q&Aこちらをご欄下さい☆



液体の精密測定は過去のテストから水道水、地下水、お茶など比較的不純物が少ないもの限定で、テスト的に測定検査を行いたいと思います。


まずはこちらから交換樹脂を約330g入れた空の2リットルのペットボトルをお送り致しますので、下記の手順に従いまして検体を吸着させて下さい。

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(1) 検体はメジャーカップなどで量を測り、出来るだけ正確に1.5リットル用意して頂きます。

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(2) ロートなどでこぼさないようにゆっくり1.5リットルを注いで下さい。

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(3) 2リットルのペットボトルに検体の液体を入れたペットボトルの状態です。
検体を1.5リットル注ぎましたら、ペットボトルのフタを振ってもこぼれない
ようにしっかり閉めて3分間程しっかりとシェイクします。

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(4) 3分間シェイクした後、イオン交換樹脂がペットボトルの底に沈むのを確認して、出来るだけイオン交換樹脂がこぼれないように液体を捨てます。
この状態ではまだ水分が多いので、下の画像のようにコーヒーフィルターなど
切れにくいしっかりとしたフィルターでペットボトルの口を輪ゴムなどで塞ぎます。

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(5) フィルターが取れない事を確認して、ペットボトルを逆さにして出来るだけ水分を出します。

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ペットボトルのまわりにイオン交換樹脂が多少付いてしまいますが、下の画像のように出来るだけ底にためた時に水分がないようにして下さい。
そしてこの状態でペットボトルのフタがしっかりしまっている事を確認して、キャップのまわりにセロテープを巻いて口が開かないようにお送り下さい。

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注意事項

1.出来るだけ埃の影響がない部屋で作業を行って下さい。

2.検体の液体は1.5リットル単位で入れて頂きますが、検体の量が多い程測定下限値は下がります。
(1)から(5)の作業を繰り返し行う事で、測定下限値は下がりますので検体量は任意とさせて頂きますが、必ず1.5リットル単位で行い合計何リットルの検体を入れたかお知らせ下さい。

3.C検査、16時間検査と同額の5,000円でテスト的に行いますが、イオン交換樹脂の在庫の関係上、お申し込み順で5検体までとさせて頂きます。(お一人様1検体でお願い致します。)
*イオン交換樹脂入りのペットボトルはヤマトの宅急便にて元払いで発送致します。

4.検体につきましては比較的不純物が少ない液体の検体のみとさせて頂きます。
 *牛乳、果汁入りジュースなどは不向きです。

5.検体の量による測定下限値の目安、セシウム総量(Cs-134、Cs-137)

1.5リットルの場合 0.2Bq/kg
3リットルの場合 0.1Bq/kg
4.5リットルの場合 0.07Bq/kg
6リットルの場合 0.05Bq/kg


*検体量の制限はありませんが、必ず1.5リットル単位で同様の作業を繰り返して検体量をお知らせ下さい。
上記数値はイオン交換樹脂の吸収率が100%と仮定した場合の理論値で、検体により吸収率が違う事は考慮に入れていません事をご了承お願い致します。

参考までにお茶の場合は理論上、0.6Bq/kgの試料のテストを行い、実測値は0.56Bq/kgでしたので90%以上の吸着率でしたが、更に検証する必要はあるかと思います。

詳しくはこちらの記事をご参照下さい。

検査のご依頼はメールにてお願い致します。

電話でのお問い合わせもお気軽に!

☎03-5629-6977

基本的には通常の検査同様にまずこちらから検体採取用のペットボトルをお送り致します。


通常の放射能測定検査はこちらをご欄下さい。






| 19:43 | 未分類 | Comments:0

お茶のセシウム、イオン交換樹脂吸着テスト

2015年09月08日
先月、イオン交換樹脂を水道水100リットルに吸着させて、精密測定を行いましたがCs-ALL(Cs-134+Cs-137)で0.0103Bq/kg検出しました。

詳しくは葛飾区の水道水のセシウムの精密測定をご参照下さい。


ゼオライトは通水量はわかりませんが、たった7.4gから水道水を吸着させたものからセシウム総量で1,434Bq/kg検出しましたので吸着率が良いと思い、ボール状のものを入手して検討しましたが邪魔する核種の存在などで微量のセシウムを吸着して水などを精密に測定するのは困難だと判断しました。
吸着率も一説によると30%程度だとお聞きしました。
しかしシャワーヘッドや湯船などに入れ長い時間かけても少しずつでも除去してくれる事は間違いないので上手く活用したいと思います。

液体などはイオン交換樹脂で吸着させて測定したほうが良いようです。
そこで市販のお茶の測定を行いました。
2リットルのペットボトルを1本ずつイオン交換樹脂を入れたメジャーカップに入れ、3分程かきまぜてイオン交換樹脂が沈殿したら、イオン交換樹脂をこぼさないように液体のみを捨て、それを5回程繰り返し、計10リットルのお茶をイオン交換樹脂に吸着させました。


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約50,000秒の測定を行った生データです。

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そして下の画像がBG(=バックグラウンド)から検体を差し引いたデータです。

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下のデータは茶色がBGで赤が検体のスペクトル(ログ表示)です。

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下の例は以前、測定した別の試料のものですが、K-40 1460Kev近辺の山が高く、茶色のBGに対して赤の検体のスペクトルがエネルギーが低いほうからK-40の山の右端まで上に浮き上がりほぼ離れてしまっている事がわかると思います。

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このような場合はコンプトン散乱の影響で数値が高く表示されてしまいますので注意が必要です。
K-40のコンプトン散乱の影響を消すためにK40が若干低めに含まれる無汚染のBGを検体時間以上取得し、比較検討するなどの工夫が必要です。



数ベクレルの測定値の公表の場合は下のスペクトル表(リニア表示)が一番わかり易いと思いますのでこの表示をよく使います。

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Cs-134、Cs-137の比率は違いますが、いわゆるセシウム3兄弟のピークもハッキリ見えます。
実際に微量の測定を行った人ならわかりますが、数ベクレルの場合はGeでも比率は狂います。
肝心なのはスペクトルであるかないかを判断する事だと思います。
そして普段から微量線源などで検証し、スペクトルを見慣れる事が一番だと思います。


セシウム総量 2.2Bq/kgですが、2リットルのペットボトル5本分を吸着したので
10,000÷320=31.25倍になっています。
*ZIP 基本検体量320g

つまり表示2.2Bq/kg 2.2÷31.25=0.07Bq/kgが換算参考値です。

ただし、吸着率は100%ではありませんので、低めに出ている可能性が高いです。

下記の記事で0.6Bq/kg相当の液体の試料の検証からも近い数値が出ているのでおおむね90%以上の吸着率はあるように思います。

参考記事 液体中に含まれる微量のセシウムの測定


イオン交換樹脂は水道水、地下水、お茶など不純物が比較的少ないものには有効だと思います。
お茶の精密測定をご希望の方は試料を10リットル用意して頂ければ、テスト的にイオン交換樹脂で吸着させて測定致します。
おおむね1Bq/kgの30分の1程度の検出下限値まで下げる事が出来ますので、ご相談下さい。



今回使用したイオン交換樹脂はカチオン樹脂ですが、海水などはアニオン樹脂で予め塩分を取ったほうがよいかもしれないなど0PPM-RO浄水システムの輸入元の社長からお聞きしました。
牛乳などは難しいと思います。
いずれにしても検証するしかないと思います。
試料の量を増やせば増やす程、今迄見えなかった汚染が見えてくる事は大変有意義な事だと思います。

放射能測定器を選ぶポイントは数ベクレルの試料を実測したスペクトルを見て比較判断する事が一番だと思います。
数ベクレルでちゃんとピークとして検出が判断出来るかどうかが最大のポイントだと思います。

測定を行っている方はどんな測定器にせよ、出てきた数値を鵜呑みにせず微量線源などで頻繁に検証する事が大切だと思います。


性能確認用セシウム(Cs-137、Cs-134)標準試料を是非ご活用下さい。
| 11:22 | 未分類 | Comments:0