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Cs-137とCs-134の比率

福島第一原子力発電所事故から約3年9ヶ月が経過しCs-137とCs-134の比率が事故直後の1:1から半減期から計算して現在では約3:1程度の比率になっています。


iFKR-ZIP-Aの解析プログラムは、Cs-134とCs-137の比率に影響されないアルゴリズムで算出しています。
プログラム作成から約2年が経過しましたので実際の測定で検証してみました。


Cs-134とCs-137の比率確認と『Re Calic』の使用方法も合わせて説明致します。

試料は産総研の玄米を元に作成したもので2014年12月1日現在のセシウム放射能は、

Cs-137 /12.3Bq/kg、Cs-134/3.9Bq/kg  

*小数点第二以下は四捨五入

下の画像はその試料を2時間測定したものです。

16bq1210-2h.jpg

Cs-137/12.6Bq/kg、Cs-134/4.2Bq/kg

ブルー表示部分の右端に選ばれていない領域(スペースが空いている)がある事が確認出来ると思います。
ブルーの領域を選び直してROIを再設定し『Re Calic』を行ったのが下の結果です。

16bq1210-2h.Re.jpg

Cs-137/12.3Bq/kg、Cs-134/4.1Bq/kg

真の値により近くなりました。
この測定結果は、Ge(Li)測定器と熟練した放射線測定の専門家が測定した場合と言う条件が必要です。
iFKR-ZIP-Aの場合は特別な技術は不要で誰でも覚えれば簡単に正確な測定が出来ます。

| 10:55 | 未分類