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全国の水道水セシウム測定プロジェクト

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全国の水道水セシウム測定プロジェクト

『改訂』2019年8月7日
(1)汚染の現実 のデータに計算ミスがあった為にデータを差し替えました。
(2)測定下限値についても記述を改めました。



はじめに 
福島第一原子力発電所爆発による大量の放射性物質拡散、汚染は8年以上経過した2019年8月現在も継続しています。
日本全国少なからず汚染されてない地域はほとんどありません。
最も大切なライフラインの一つである水道水は残念ながら地域により深刻な汚染が今も継続しています。
行政の測定値に頼らず、市民が独立して自ら測定し汚染の実態を知る事は大変重要だと考えます。
しかし、私だけの力ではどうにもなりません。
全国の皆様に協力をお願いしたく『全国水道水セシウム測定プロジェックト』を始動したいと思います。是非、一人でも多くの方にご協力をお願い致します。


(1)汚染の現実

原発から200Km以上離れた首都圏の蛇口水は今も深刻なセシウム汚染があります。
去年開発した、セシウム除去用シャワー浄水器 CDSW-01に出来るだけ正確な通水量を把握する為、流量計を設置し継続して測定を行っています。このシャワー浄水器のカートリッジの内容物である人工ゼオライト約50g、天然ゼオライト約50g、活性炭約30g計130gの測定を行いフィルターのセシウム値が福島第一原発事故由来のものかの検証を行っております。


61wYvW+ngSL._SL1024_

千葉県市川市の水道水を通過させたフィルターのセシウム値は197.78Bq/kg(Cs-134+Cs-137)
通水量54,000L
フィルターの内容物計130gあたりのBq値は25.71Bq/kg



CDSWIchikawa0728-2h

使用放射能測定器:iFKR-ZIP-A
測定時間:7,200秒
測定者:鈴木優彰
測定日:2019年7月28日
BG(=バックグラウンド)は無汚染の人工ゼオライト50gと天然ゼオライト50gと活性炭30gで40時間取得

フィルターの内容物は人工ゼオライト50g及び天然ゼオライト50g+活性炭約30gで今迄は2つに分けて測定を行っており、それぞれの値を表記させて頂いておりましたが、前回の記事から同時に測定を行う方法に変更致しました。2019年8月より下記のページにデータを蓄積していきます。

CDSW-01フィルター測定値(各地の水道水を通水) 

本来320g必要である検体量が今回は130gなので表記の数値に2.46倍すると1kgあたりの数値が出てきます。
この重量換算値につきましては実際に濃度がわかった試料で検証をしております。

詳しくは換算値について



液体の微量の放射能汚染を測定する事は大変難しい事です。
前処理に大変な手間と時間がかかります。

例えば、東京の水道水のセシウム汚染を知る為に考案した『イオン交換樹脂吸着法による前処理』は2Lのペットボトルに吸着率が良い選別したイオン交換樹脂を320g投入し、そこに1.5L程の蛇口水を入れ、TDSメーターで0ppmになるまでボトルを振って撹拌していました。

No.5

この方法ですと30Lの水を処理するのに続けてやっても半日以上かかります。

画像

*TDSメーターは不純物濃度を測定するメーターで、東京の水道水の値は概ね100ppm~170ppm程度です。イオン交換樹脂に蛇口水の不純物を吸着させメーター値で0ppmになるまで撹拌。

この方法のセシウム吸着率はそれでも100%ではありません。
実際に液体の試料で検証した吸着率は96%でした。

参考記事:イオン交換樹脂吸着率 2015年10月6日


そしてこのイオン交換樹脂吸着法による前処理で測定したここ葛飾区の1Lあたりのセシウム汚染は0.0129BqLでした。

参考記事:水道水中のセシウム汚染 2015年10月2日



測定時期が違う為、単純比較は出来ませんが汚染濃度が2年前に比べ大幅に上がっていなければ、浄水器のカートリッジの性能は驚くべき吸着率である事がわかります。


前処理に半日以上の手間と時間をかけ測定した30Lは浄水器では1分間に10L通水したとしてたった3分で処理が出来る計算です。



浄水器で被ばく対策はもちろんですが、水道水中に含まれるセシウムの微量測定が出来る事は特筆すべきです。
これを利用しない手はないと思います。
全国の蛇口水のフクイチ由来のセシウム汚染の推移を知る事は大変意義がある事だと思います。
汚染の実態がわからなければ対策のとりようがないからです。

セシウム総量1Lあたり0.0129BqLは数値でみるとたいした事がないと感じるかもしれませんが、他の測定されてない事故で放出された核種も考慮に入れる必要があります。
例えば、1986年チェルノブイリ事故の翌年の東京の水道水の行政発表の値を調べてみました。
Cs-137に対してSr-90(ストロンチウム90)の値は8倍でした。
福島より遥かに遠方のチェルノブイリ事故の翌年の1987年6月のデータです。


参考記事;http://geiger.grupo.jp/blog/1844418

そして何よりも気をつけなければならないのは毎日の蓄積です。
放射能汚染にこれなら安全という閾値はありません。
1Lの汚染はたいした事がないと言う認識は間違っています。
実際に汚染があれば日々吸収する事で蓄積していくからです。
そして一度吸着したらほぼ生涯排出されない危険な核種が含まれている可能性が大きいからです。


チェルノブイリではセシウム1.1Bq/kgから被害が確認されています。
そしてほとんどの人が気がついていない盲点があります。
それはピッツバーグ大学の水質科学の教授が指摘している、『シャワーとお風呂から『飲料水の6倍~100倍の有害物質』を浴びているという点です。


参考記事:『シャワーの害に関するアメリカからのレポート』http://heart.bird.to/shower/report.html

湯気で呼吸器から肺に吸収する事などほとんどの人は考えが及びません。
国民の99.99%以上の人が知らない事です。
問題は例え知らなくても確実に日々蓄積していく事です。
セシウムの300倍危険と言われているストロンチウムがそこに何倍も存在している可能性を考えるとリスクはとれません。ストロンチウムの体内半減期は50年です。一度吸収してしまうとほぼ一生涯排出されません。


セシウム除去用シャワー浄水器 CDSW-01はもともと被ばく対策を重点にさまざまな種類のゼオライトの吸着テストを繰り返しました。
高価ですが、一番吸着率の良い人工ゼオライトを採用しました。
天然ゼオライトでも一定の効果はありますが、それと比較して2.3倍~2.6倍の吸着率である事がわかっています。
しかし採用した一番の理由は採用した人工ゼオライトは人工的にセシウムの粒子より少し大きな孔をあけてある為に一度吸着したセシウムを逃しずらくほぼ粒子が同じのストロンチウムの吸着も期待出来るからです。

そして実際に実験を重ねてきて高い吸着率である事から全国の水道水中のセシウム汚染の実態を知る上でこの上ない素材だと思います。
液体の測定は濃縮、吸着させるなど工夫すれば測定下限値は大幅に下げる事が出来ます。


(2)測定下限値について

実際にこの浄水器を利用して、通水量が多ければ多い程下限値は下がります。通水量を増やす事で更に微量の汚染まで測定が可能です。


(3)具体的な提案

1.セシウム除去用シャワー浄水器をご購入頂き、ご自宅の風呂場に設置して頂きます。

2.使った水量を教えて頂き、30,000L以上通水後のカートリッジを水が漏れないようにビニール袋に入れ送付して頂きます。
*通水量を正確に知る為には流量メーターの設置が一番簡単です。


3.ご使用済みのカートリッジを弊社で無料測定を行い、ご使用の地域、水量、測定値の公表をさせて頂きます。


*具体的には下記のページにまとめて公表させて頂きます。(匿名可)

各地の水道水のセシウム値



被ばく対策だけじゃなく、全国の水道水中のセシウム汚染の状況を把握する事は大変重要です。
精度が高く、測定下限値がひくい測定が可能です。


特典

1.全国送料無料(CDSW-01 1台以上お買い上げの方で初回カートリッジ交換時に無料測定をご利用の方対象)

2.カートリッジご購入時は送料無料(初回交換時無料測定をご利用の場合、メーターを付けて頂いた方は2回目以降も無料測定をご利用頂いた場合)

無料測定をご利用の場合

1.ご使用の水量を教えて下さい。

2.測定結果、地域の公表をお願いします。
CDSW-01フィルター測定値(各地の水道水を通水)に記載。

3.使用済みカートリッジはビニール袋などに入れ、水が漏れない状態でお送り下さい。
*恐れいりますが送料はご負担お願い致します。

☆お願い☆
出来るだけお使いの水量を正確に把握する為、出来ましたら流量メーターの設置がベストです。
お使いの水量がわかるメーターでしたら種類は問いませんが、無料測定ご利用時にメーターの数値を撮った画像をお送り頂きたくお願い致します。

私が使用している流量メーターはこちらです。

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流量計について

取付例
IMG_1551IMG_1552
*延長フレキパイプ10cmを2本使用してメーターが安定するようにしています。


流量メーターを設置しない場合でも出来るだけ、正確に水量を測る方法はあります。
10Lなど容量が予めわかっているバケツなどにお使いのシャワーの水を出し60秒でどの程度貯まるかを調べて下さい。
例えば1分間で約9Lなら一日の使用時間×9Lです。
それにお使いになった日数で計算して頂く簡易的に使用水量を知る方法もあります。
地域を考慮しても最低、30,000L以上お使い頂いたカートリッジを送って下さい。



測定プロジェクトに是非ご参加下さい!
特に高濃度の汚染が懸念される東北、関東など首都圏の方は被ばく対策も同時に行う事が出来ます!

2017年10月10日 追記


セシウム除去用シャワー浄水器 CDSW-01

ご協力宜しくお願い致します☆

メールでのお問い合わせは24時間受け付けます。

電話での問い合わせもお気軽に!


☎03-5629-6977