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葛飾区の水道水のセシウム汚染推移の検証(2)

セシウム除去用シャワー浄水器 CDSW-01を継続的に使用して、水道水中のセシウム濃度の測定を定期的に行っています。


水量をより正確に測る為に流量計を設置して同じ水量で定期的に測定する事により
福島第一原子力発電所事故由来のセシウム汚染度の推移を把握する事は大切です。

2017年9月26日に新品のカートリッジに交換し、2017年1月14日で通水量が40,000Lになったのでカートリッジから中身の人工ゼオライトなどを取り出し測定を行いました。

(*交換時のメーターは60,000Lで表示は100,000Lです。)

IMG_1969
IMG_1970


(1)人工ゼオライトが吸着したセシウム


人工ゼオライト約50gの測定を1時間行いました。

NZ40KL0115-1h
表示はCs-All 31.3Bq/kg
Cs-134のピークもハッキリ出ているので福島第一原子力発電所事故による汚染は明確です。
換算値はCs-All 200.32Bq/kg

(2)天然ゼオライトと活性炭が吸着したセシウム

そしてカートリッジの2つ目の部屋に入れたあった使用済みの天然ゼオライト50gと活性炭30gを2時間測定しました。

Z50K30g40KL0115-2h
表示はCs-All 17.1Bq/kg
換算値はCs-All 68.4Bq/kg
*バックグラウンド(=BG)は無汚染の天然ゼオライト50gと活性炭30gを20時間測定して取得しました。

CDSW-01のカートリッジが吸着したセシウム総量は268.72Bq/kg

換算値の検証はこちらをご参照下さい。

前回は同水量で2017年8月24日に測定したセシウム総量は516.72Bq/kg

参考記事


前回の2017年8月測定時と比べるとかなり低い数値でしたが、それでも日々の蓄積を考慮すると安心出来る数値ではありません。
夏場に水源の貯水量が低かった事も要因の一つだと思います。
水溶性のセシウムは貯水量が増えれば当然薄まって全体の濃度は低くなる事が予想されます。
実際に2016年1月と2016年8月の同じ通水量の値が最大4倍もの開きがあった時も8月の貯水率は低かったからです。
いずれにしてもCs-137の半減期は約30年です。測定を継続させ汚染の推移を見守る必要があります。

こちらの記事で書きましたが貯水地、ダム底などの汚泥に沈殿している粒子状のセシウムがバクテリアなどに分解されいつ水溶性に変わり汚染が急激に高くなるかわからないからです。
汚泥のセシウム値の推移にも注意すべきです。



飲み水は気にしてもほとんどの人は風呂やシャワーの水まで気にしません。
肌からセシウムなどの汚染物質を吸収する事も懸念されますが、湯気を吸い込む事で呼吸器から肺に吸収し日々蓄積していく可能性も否定出来ません。
『最大飲料水の100倍の有害物質を浴びている。』とシャワーの害に関するアメリカからのレポートにも記述があります。
多くの人々が暮らす首都圏、特に千葉県、東京都の福島第一原子力発電所事故由来のセシウム汚染が深刻です。

全国の水道水セシウム測定プロジェクト

全国の水道水セシウム測定プロジェクト(報告1)

各地の水道水のセシウム値

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