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東京都の水道水中のセシウム汚染(5)

2016年11月に発売開始した水道水のセシウム除去に特化したセシウム除去用シャワー浄水器ですが、流量計をつけて約50,000L通水したのでカートリッジの中身を取り出し測定をしました。

セシウム除去用シャワー浄水器 CDSW-01に採用した人工ゼオライトの最大の特徴はセシウムの粒子より少し大きな孔があいており、一度捕獲したセシウムを逃しずらくセシウムと粒子がほぼ同サイズのストロンチウムの吸着も期待出来る事です。

IMG_1217

そして採用の人工ゼオライトの特筆すべきはセシウムの驚くべき吸着率です。
天然ゼオライトに比べ約2.6倍もの吸着率である事がテストからわかっています。

天然ゼオライトと人工ゼオライトのセシウム吸着率比較

より正確な測定を行う為に、2017年からシャワー浄水器 CDSW-01に流量メーターを設置しました。
2017年5月5日に新品のカートリッジに交換(交換時メーターは10,000L)

IMG_1482

yokuso

*浴槽のお湯もシャワー浄水器を浄化したものをためて、追い炊きしています。
 自動給水では浄水されてない蛇口水からのお湯になり、湯気で呼吸器から肺に吸収してしまうので危険だからです。

流量メーターを付ける事で大変便利になりました。
今迄は使用した水量を把握する為に毎日にメモが必要でしたが、わずか数千円で
付けられる流量メーターを導入した意味は大きいです。
CDSW-01ユーザーの方は是非、導入のご検討をお願い致します。
初回カートリッジ交換時には無料の測定をさせて頂いておりますが、流量メーターを導入された方は2回目以降の測定も出来る限り無料で継続させて頂きたいと思います。



継続して使用し、メーターが約60,000Lになったので測定を行いました。

*新品のカートリッジに交換してからの通水量は合計で50,000Lです。


画像

(1)人工ゼオライトが吸着したセシウム

人工ゼオライト約50gの測定を2時間行いました。

NZ926-2h

表示は Cs-All 64.1Bq/kg

換算値はCs-All 410.24Bq/kg

*放射能測定器のiFKR-ZIP-A基本検体量は320gですので、6.4倍が換算値です。

(2)天然ゼオライトと活性炭が吸着したセシウム



天然ゼオライト約50g+活性炭約30gの測定を2時間行いました。

Z50K30g926-2h
表示は Cs-All 40.4Bq/kg

換算値はCs-All 161.6Bq/kg

*放射能測定器のiFKR-ZIP-Aは基本検体量は320gですので、4倍が換算値です。


カートリッジが吸着したセシウム総量はCs-All 571.84Bq/kg


換算値について


新しいカートリッジを入れて流量メーターを設置してからのデータは下記のとうりです。

2017年6月25日 20,000L Cs-All 277.92Bq/kg

2017年7月20日 30,000L Cs-All 385.28Bq/kg

2017年8月24日 40,000L Cs-All 516.72Bq/kg

そして今回9月26日 50,000L Cs-All 571.84Bq/kg 


*汚染濃度の変化があるので一概には言えませんが、50,000Lでカートリッジに吸着したセシウムの量は前回8月24日に比べて極端に落ちています。
 7月20日〜8月24日の10,000Lで吸着したセシウム総量は131.44Bq/kgで今回8月24日から9月26日の同じ10,000Lで吸着したセシウム総量は 55.12Bq/kgです。

 そこで予備で付けている小さいカートリッジ(天然ゼオライト30g入り)を測定してみました。

IMG_1476

Z30g926-3h

表記 29.3Bq/kg


Cs-137、Cs-134も明確に出ています。
この数値では、カートリッジは新品にまた交換したほうが良いので今日からまた、セシウム汚染の推移を検証する為に新しいカートリッジに入れ替えました。
ついでにこの予備の小さいカートリッジ(天然ゼオライト30g入り)も新品に交換しました。


カートリッジの交換時期については多くの方からご質問を頂きます。
地域により汚染度が違い、使う水量も違うので期間ではなく、お使いになる水量を目安にしたほうが良いかと思います。

お使いになる水量の計算方法ですが、まずは10Lなど予め容量がわかったバケツに60秒間シャワーの水を入れてみて下さい。
例えば1分間で約8Lなら一日の平均使用時間が30分なら約240L使用した事になります。
それにご使用の日数をかけて頂ければおおよその水量がわかります。


ここ葛飾区の例ですとセシウム総量で500Bq/kgを超えた時から極端に吸着率が減りましたので、50,000Lまでの使用が目安になると思います。
ただ約52,500L程度のご使用でセシウム総量が1,128.96Bq/kgだった地域もありますのでやはり初回カートリッジ交換時には無料測定を利用頂きより安全にご使用して頂く事が大切だと思います。



千葉県船橋市、約52,500Lで福島第一原子力発電所事故由来のセシウム約1,128Bq/kg

もう一つ多いご質問ですが、CDSW-01の除去率です。

行政発表葛飾区の蛇口水の最新データはCs-134、0.0014Bq/kg Cs-137、0.0073Bq/kgでセシウム総量は0.0087Bq/kgです。
参照 http://radioactivity.nsr.go.jp/en/contents/12000/11570/24/194_20161228.pdf

今回50,000Lでカートリッジに吸着したセシウムは571.84Bq/kg。
1Lあたり0.011Bq/kg吸着した計算になります。
測定時期が違う為、単純比較は出来ませんが行政発表の数値からしますと約131%の除去率です。
実際には100%の以上の除去率はありえませんのでほぼ99%は除去出来ると思います。


測定されてないストロンチウムについてチェルノブイリ翌年のここ葛飾区の蛇口水を調べてみました。
1987年6月10日のデータですが、Cs-137に対してSr-90は8倍もの値になっていました。
原子炉内では1対1の比率で存在しますが、セシウムの300倍危険だと言われているストロンチウムが8倍存在したと言う事実は深刻に受け止める必要があります。

詳しくはこちらをご欄下さい。

セシウムが福島第一原子力発電所事故由来である地域は早急に対策が必要だと思います。
微量でも毎日の蓄積が問題です。
実際に船橋市の例をあげますと何も対策されてなければ、約半年で約1,128Bq/kgものセシウムを呼吸器から肺に吸収した計算になります。
呼吸器からの内部被ばくに注意すべきです。

食べ物を注意している方でも意外とシャワーやお風呂のお湯まで気にされている方は少ないです。
風呂やシャワーのお湯が飲み水の最大100倍被ばくする事が本当なら事態は更に深刻です。
セシウムだけではありません。そこにセシウムの300倍危険なストロンチウムが8倍存在していたら近い将来とんでもない事態になると思います。
セシウムの体内半減は70日〜100日程度と諸説ありますが、ストロンチウムの体内半減期は50年。

一度呼吸器から肺に吸収してしまうとほぼ一生涯排出されません。


CDSW-01に採用した人工ゼオライトは高価ですが、ストロンチウムの吸着も期待出来、一度捕獲した放射性物質を逃しずらい構造になっている事が採用した一番の理由です。

CDSW-01 セシウム除去用シャワー浄水器



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