iFKR-ZIP-Aで様々な検体の測定を行ってきました。
液体中に含まれるセシウムを更に低い値まで測定出来るようになる事が、一つの課題でした。
測定器のメーカーであり、放射能測定のスペシャリストである(株)シンメトリックス社の野中社長にアドバイスを頂きながら試行錯誤を続けてきました。
住友3Mのセシウムを選択的に吸着出来るエムポア ラド ディスクなども購入してもらいましたが、液体の抽出に時間がかかり過ぎる事と専用の装置が必要な事がわかりました。
専用の装置を使っても、100ccを抽出するのに1時間以上かかってしまっては手間がかかり過ぎます。
コスト的にも一枚のフィルターが約1万円と高価な事から使用を断念しました。
私は、常々市民レベルで出来る、可能な限り低単価な測定システムが、不可欠であると、強く感じていました。
イオン交換樹脂フィルターはセシウムを吸着し易い事は0PPM-RO浄水システムのオプションのDIフィルターの中身のイオン交換樹脂を測定してわかっていました。
各地の水道水のセシウム値で最大12Bq/kgの値が出ていますが、
RO(逆浸透膜)で99%(メンブレンフィルターメーカー公表値)のセシウムを除去した後に最後にDI(イオン交換樹脂)フィルターを通していて、更に通水量がわからない為に水道水の1リットルあたりの正確なベクレル値はわかりませんでした。
そこでイオン交換樹脂を使って何とか測定下限値を下げ、1リットルあたりの値を知る事が出来ないかと考えました。
以前、汚染茶から抽出した約1.2Bq/kg相当の試料を利用して検証する事にしました。
*参考記事:液体中のセシウム測定(2)
まずは、イオン交換樹脂を入手し(樹脂単体で購入可能)、それ自体が汚染されてないかを確認しました。
そしてその約1.2Bq/kgの液体の試料を1リットルを容器に入れ、更に半分に薄める為に1リットルの純水を加え、理論上0.6Bq/kgの2リットルの試料を作りました。
そして汚染がないと確認したイオン交換樹脂をその2リットルの液体の試料の中に約320g+10g程度入れ、約1分間かき混ぜました。
下記の検体画像を比べて頂くとわかりますが、吸着後の色は黒に変化しています。
iFKR-ZIP-Aは検体量が320gですので、2リットル=2,000ccですと2,000cc÷320=6.25、表記数値は計算上は6.25倍に高くなる筈です。
試料が0.6Bq/kgだと仮定したら、3.75Bq/kg程度が理論値です。
3Bq/kg以上だとすると測定時間は4時間で十分な筈です。
コーヒーフィルターを利用して水を捨てる為、測定の準備に手間ひまかかりますが、測定時間が短縮出来る事は大きなメリットです。
そして規定の量の320gのイオン交換樹脂を入れ、測定を実際に行ったのが下のデータです。
スペクトルデータ
表記Cs-All 3.5Bq/kg
換算の数値は3.5Bq/kg÷6.25=0.56Bq/kg
ほぼ理論値どうりの値です。
いわゆるセシウム3兄弟のピークもハッキリ見えます。
液体の量を増やせば増やす程、より低い値まで測定出来る筈です。
例えば3リットルにすれば表記数値は理論上9.375倍になるので、より低い値まで測定する事が可能になります。
微量の汚染の測定はゲルマでもパルサーで1chに収まる真の微分非直線性がなければ数ベクレル以下は測定出来ない事が、実際に1Bq/kgレベルの測定を行うと解りますが、ハッキリとMCAの微分非直線性の性能の差が出てきます。
*詳しくは微分非直線性についての記事をご参照下さい。
検体は液体に限りますが、0.XBq/kg単位まで測定出来る最もコストパフォーマンスに優れたFKRシリーズを是非ご検討下さい。
測定が初めての方でも、無料のメーリングリストサービスもご用意しておりますので、まずはお気軽にお問い合わせ下さい。
お電話でのお問い合わせもお気軽に!
☎03-5629-6977
液体中に含まれるセシウムを更に低い値まで測定出来るようになる事が、一つの課題でした。
測定器のメーカーであり、放射能測定のスペシャリストである(株)シンメトリックス社の野中社長にアドバイスを頂きながら試行錯誤を続けてきました。
住友3Mのセシウムを選択的に吸着出来るエムポア ラド ディスクなども購入してもらいましたが、液体の抽出に時間がかかり過ぎる事と専用の装置が必要な事がわかりました。
専用の装置を使っても、100ccを抽出するのに1時間以上かかってしまっては手間がかかり過ぎます。
コスト的にも一枚のフィルターが約1万円と高価な事から使用を断念しました。
私は、常々市民レベルで出来る、可能な限り低単価な測定システムが、不可欠であると、強く感じていました。
イオン交換樹脂フィルターはセシウムを吸着し易い事は0PPM-RO浄水システムのオプションのDIフィルターの中身のイオン交換樹脂を測定してわかっていました。
各地の水道水のセシウム値で最大12Bq/kgの値が出ていますが、
RO(逆浸透膜)で99%(メンブレンフィルターメーカー公表値)のセシウムを除去した後に最後にDI(イオン交換樹脂)フィルターを通していて、更に通水量がわからない為に水道水の1リットルあたりの正確なベクレル値はわかりませんでした。
そこでイオン交換樹脂を使って何とか測定下限値を下げ、1リットルあたりの値を知る事が出来ないかと考えました。
以前、汚染茶から抽出した約1.2Bq/kg相当の試料を利用して検証する事にしました。
*参考記事:液体中のセシウム測定(2)
まずは、イオン交換樹脂を入手し(樹脂単体で購入可能)、それ自体が汚染されてないかを確認しました。
そしてその約1.2Bq/kgの液体の試料を1リットルを容器に入れ、更に半分に薄める為に1リットルの純水を加え、理論上0.6Bq/kgの2リットルの試料を作りました。
そして汚染がないと確認したイオン交換樹脂をその2リットルの液体の試料の中に約320g+10g程度入れ、約1分間かき混ぜました。
下記の検体画像を比べて頂くとわかりますが、吸着後の色は黒に変化しています。
iFKR-ZIP-Aは検体量が320gですので、2リットル=2,000ccですと2,000cc÷320=6.25、表記数値は計算上は6.25倍に高くなる筈です。
試料が0.6Bq/kgだと仮定したら、3.75Bq/kg程度が理論値です。
3Bq/kg以上だとすると測定時間は4時間で十分な筈です。
コーヒーフィルターを利用して水を捨てる為、測定の準備に手間ひまかかりますが、測定時間が短縮出来る事は大きなメリットです。
そして規定の量の320gのイオン交換樹脂を入れ、測定を実際に行ったのが下のデータです。
スペクトルデータ
表記Cs-All 3.5Bq/kg
換算の数値は3.5Bq/kg÷6.25=0.56Bq/kg
ほぼ理論値どうりの値です。
いわゆるセシウム3兄弟のピークもハッキリ見えます。
液体の量を増やせば増やす程、より低い値まで測定出来る筈です。
例えば3リットルにすれば表記数値は理論上9.375倍になるので、より低い値まで測定する事が可能になります。
微量の汚染の測定はゲルマでもパルサーで1chに収まる真の微分非直線性がなければ数ベクレル以下は測定出来ない事が、実際に1Bq/kgレベルの測定を行うと解りますが、ハッキリとMCAの微分非直線性の性能の差が出てきます。
*詳しくは微分非直線性についての記事をご参照下さい。
検体は液体に限りますが、0.XBq/kg単位まで測定出来る最もコストパフォーマンスに優れたFKRシリーズを是非ご検討下さい。
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