本日 514 人 - 昨日 249 人 - 累計 1663121 人
  • 記事検索

  • 更新メール通知
  • このブログの更新通知をメールで受け取ることができます。
RSS

1Bq/kg以下の試料の測定

日々放射能測定を行っていると特に微量の汚染の場合、その判断に悩まされる事があります。

そんな時は信頼の出来る予め濃度がわかった試料で検証するのが一番です。2016年7月30日作成時点でCs-134 0.157Bq/kg、Cs-137 0.842Bq/kgの試料の測定を行いました。

IMG_3600

iFKR-ZIP-Aのメーカー公表の測定下限値は10時間で1Bq/kgです。
理論上この下限値を半分に下げるには40時間の測定が必要です。

測定値の正確性を検証する為に2019年6月現在、Cs-134 0.083Bq/kg、Cs-137 0.806Bq/kgの試料の測定を実際に40時間行ってみました。

0.8B623-40h

*BGは同様に40時間測定

Cs-134の796Kev近辺、Cs-137の662kev近辺にも明確なピークが確認出来ます。
この結果を得る為には定期的な校正は絶対必要条件です。


2019年6月25日追記

測定器のiFKR-ZIP-Aの基本検体量は320gです。検査室が2つの部屋に別れておりそれぞれ160gの試料を入れ測定しています。上記と同じ試料を片側の検査室のみ(160g)入れ40時間の測定を行ったのが下記のスペクトルです。

0.8Bq160g0625-40h
*ピークが少しずれていますが数値的には誤差の範囲です。


Cs-137とK40の2点校正

そして信頼の出来る試料で性能確認をする事は更に重要です。

信頼の出来る泉源の重要性


しかし多くの放射能測定所は数ベクレルの試料での性能確認を行っておりません。実際にほとんど聞いた事がありません。
数ベクレルの試料での性能確認は微量の測定をする際には必須条件です。弊社では性能確認用セシウム(Cs-137 Cs-134)標準試料の販売も行っておりますので是非ご利用下さい。


性能確認用セシウム(Cs-137 Cs-134)標準試料

測定データの見方についてよくご質問を頂きますが、まず第一にスペクトルがないデータは信用出来ません。どんなに有名測定所が出したデータでも同じです。スペクトル分析において数値と共にスペクトルを載せる事は基本中の基本です。何故ならスペクトルがないデータは測定熟練者でもその信憑性を判断出来ないからです。
放射能測定を行えばNaIでもGeでも必ずスペクトルが表示されます。
それを見て検出か不検出かを判断するのでそれがないという事は第三者が判断出来ないと言う事です。


放射能測定検査ですが、検査結果を公表頂いた方限定でB.C検査は
10%OFFとさせて頂きます。是非この機会にご利用下さい!

放射能測定検査

| 08:43 | 未分類