東京都水道局では浄水場で毎日、2リットルの水を採取してセシウム検査をしています。
検出下限値は0.5Bq/Lでそれ以下は不検出としています。
現在の国の基準値は1Lあたり10ベクレルですのでその20分の1を下回ると言う事で安全、安心という考え方です。
しかし本当にそれで良いのでしょうか?
水は日々の生活のなかで欠かす事が出来ない最も大切なライフラインです。
微量でもそこに放射性物質が混入していて毎日摂取し続ければ、確実に体内に蓄積していきます。
だから最も大切である水の測定下限値には十分に注意して欲しいと思います。
基準値の20分の1以下だから安全と言い切れるでしょうか?
そもそもその基準値が高く設定されていては話しになりません。
毎日、起きてまず顔を洗い、歯磨きをする時に水を使います。
お茶を飲む時、料理にも使うしトイレではウォシュレットでも使い毎日の風呂やシャワーでも使います。
学校では子供達は手が汚れれば水道水で手を洗い、喉がかわけばそれを飲みます。
学校の給食にもその水が使われているでしょう。
夏にはプールでも、日常のあらゆる場面で水を使います。
日々の生活に密接に関わる水の放射能汚染にもっと関心を持って欲しい。
国民の多くが無関心ですが人々の命に関わる重要な問題です。
だから多くの人に正確に数値の意味を知って欲しいと思います。
例えば、千葉県千葉市の水道水中のセシウムの値は1リットルあたり0.0199ベクレルです。
この数値だけを見れば国の基準値10Bq/Lと比較してもたいした事がないと多くの人は考えるでしょう。
千葉市稲毛区のセシウム汚染を読んで頂ければわかりますが、シャワー浄水器で約半年間使用したカートリッジの中身を取り出し測定した値はCs-134とCs-137の合計で1,097.12Bq/Lにもなります。
例え1リットルあたりの汚染が微量でも毎日蓄積していくとわずか半年で1,000ベクレルを超えるのです。
過去何度も書きましたが、福島第一原子力発電所の事故前、セシウム100ベクレルは『低レベル放射性廃棄物』として黄色いドラム缶に入れられ長期間厳重に管理されていた値です。
1,000ベクレルはその10倍の値です。
飲み水は気にしてもほとんどの人は風呂やシャワーの水まで気にしません。
肌からセシウムなどの汚染物質を吸収する事も懸念されますが、湯気を吸い込む事で呼吸器から肺に吸収し日々蓄積していく事が問題です。
『最大飲料水の100倍の有害物質を浴びている。』とシャワーの害に関するアメリカからのレポートにも記述があります。
*シャワーの害に関するアメリカからのレポート http://heart.bird.to/shower/report.html
風呂やシャワーからだけじゃありません。先述したように日常の様々な場面で水から被ばくします。
例えば学校で子供達がプールに入った後にはこの汚染された水道水で目を洗います。
『全国の水道水セシウム測定プロジェクト』を立ち上げた理由は3.11で放射性物質に汚染された全国の水道水のより詳細な汚染を調べる事が第一の目標です。
出来るだけ多くの地域の汚染度を出来るだけ詳細に調べる事は非常に重要です。
ここ数年、水道水のセシウム測定をメインに試行錯誤してきた最大の理由は行政の測定では不十分であり、市民測定所においても比較検討するデータがあまりにも少ない現状を憂いての事です。
水の測定にはその前処理が大変重要だと思います。
その為、イオン交換樹脂に吸着による前処理など出来るだけ効率的な方法を試してきました。
イオン交換樹脂でもその種類により吸着率が違う為に実際にテストを行い比較検討してきました。
イオン交換樹脂吸着法による微量放射能測定の可能性について
しかし、イオン交換樹脂で水道水中のセシウムを吸着させる為には約2Lの水を処理するのに数分間の撹拌が必要で、その前処理に時間がかかり過ぎる事が最大のネックでした。実際に30Lの水を前処理するのに最低数時間かかりました。
しかしCDSW-01で採用している特殊な人工ゼオライトを使用する事で前処理にかかる時間は大幅に短縮されました。
30Lを処理するのにたった3分です。吸着率の比較でも遜色がありません。
ただ水を流すだけでこれだけの吸着率である事は良い意味で想定外でした。
浄水器メーカーが開発したカートリッジの構造にもその理由があると考えています。
上から見たカートリッジの画像ですが、上面の多くはフタがしてあり水が通りませんが、回りにスリット状の孔が空いており、水圧により水が勢いよく回り効率良く内部に均等に水を通過させるような構造になっています。
ただ、パイプ状のものに人工ゼオライトを入れ、通水させるだけでは吸着率がかなり違ってくると思います。
セシウムを選択的に吸着する特殊な人工ゼオライトと相性が良かった結果だと思います。
最近、水道水の精密検査の依頼を受けました。
詳しくは放射能測定検査を見て頂きたいのですがS.精密検査でも測定下限値は5Lの水を提供頂いても0.06Bq/Lです。
過去の測定値からご依頼頂いた地域を考慮してもまず検出されないであろう事がわかっていたのでその旨を説明させて頂きました。
お使いの水道水のセシウム汚染をより正確に調べたいなら是非、セシウム除去用シャワー浄水器 CDSW-01をご使用頂き、最低30,000L以上通水して頂き使い終わった
カートリッジをお送り頂ければ無料測定をさせて頂きますと申し上げました。
セシウム総量(Cs-134+Cs-137)で測定下限値は0.000082Bq/Lまで測定する事が可能だからです。
小数点以下の数値だとつい微量の汚染だと思いがちですが、毎日の蓄積を必ず考慮にいれなければいけません。
何度も言ってきましたが放射能にこれなら安全と言う閾値はありません。
CDSW-01は水道水の測定の前処理に最適ですが、無用な被ばくを避ける事も出来ます。
しかしそれは一時的な応急処置に過ぎないと思っています。
一人でも多くの方に汚染の現状を正しく知って頂き、声を上げて行政に本気で対策してもらう事が最終目的です。
知らない人の命が日々確実に削り取られていく現状をこれ以上放置出来ません。
特に何の罪もない子供達は知るすべがありません。
行政の方にも真剣に考えてもらいたい、国民すべてに関わる問題です。
多くの人々が暮らす首都圏、特に千葉県、東京都の福島第一原子力発電所事故由来のセシウム汚染が深刻です。
現在、貯水地のダム湖などの底に沈殿している粒子状のセシウムはバクテリアなどで分解されていつ水溶性になるかわかりません。そうなったら時には急激に汚染度は高くなります。そのXデーを心配しています。
だから測定を継続させる必要があるのです。
一人でも多くの方のご協力を心よりお願い致します。
原子力規制委員会データと弊社データの比較
千葉県
東京都
全国の水道水セシウム測定プロジェクト
全国の水道水セシウム測定プロジェクト(報告1)
各地の水道水のセシウム値
電話でのお問い合わせもお気軽にお願い致します。
☎03-5629-6977
| 11:38 | 未分類
前の記事
2017年12月14日
次の記事
2017年12月21日