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FKR-mini(仮称)

SMTX社の40年以上のノウハウを生かしCsI(Tl)検出器を搭載したより小型のハンディタイプの測定器のご要望を頂いております。
具体的には本体サイズは出来るだけコンパクトでWifiでスマホで操作出来、ベクレル表示とスペクトルが見れるタイプです。
開発費がネックになり現在は開発を中断している状態です。

SMTX社では小型で世界最高レベルの性能を実現した放射線測定器iFKR-254/iFKR-508も販売しております。
持ち運びが出来るCsIスペクトルサーベイメーターですが、普段使うには大き過ぎるというご意見も頂いている為になんとか製品化させたいと考えております。それがFKR-mini(仮称)で以下がその概要です。


FKR-mini(仮称)

FKR-mini1
画像

*本体サイズはLND712より一回り程度大きくなります。


*検出器はiFKR-254と同じ体積のCsI (Tl)2×2×1/2インチを搭載。
(検出器の感度はiFKR-254で26,000cpm μSv/hですが、面積は広い分感度は上がる事が期待出来ます。)
*GPS機能あり。(GPSはスマホのGPSを使用。)
*スマホ用モバイルバッテリー使用可能。
*マップ機能あり。(初期はアンドロイド版を予定。)


本体には画面は付いていませんが、スマホなどにWifiで繋げてそこから操作、スペクトルを見れるようになります。
最大の特徴は放射線測定器として空間線量を測定出来る事はもちろん、換算でベクレル測定が出来るようなります。


数台のご予約は頂いているのですが、10台の注文が集れば限定価格380,000円で販売を開始出来ます。

使用想定としまして簡易スクリーニング測定でベクレル数、スペクトルを見て判断出来ますので、様々なシーンでの活躍が期待出来ます。
ご家庭で気になる食材の測定は鉛ブロックなどで簡易的に測定器と検体を遮蔽してより高精度な測定が可能となります。

鉛ブロック遮蔽
鉛ブロック遮蔽イメージ

検体と測定器が離れた状態でもスマホで操作出来、スペクトル、測定値を見る事が出来る事が最大の特徴です。
本格的遮蔽の放射能測定器までは必要ないと考える方でも、普段多くのシーンで使えるハンディタイプの測定器を是非普及させたいと考えております。

実機を開発するにはそれなりの費用が必要ですが、資金不足によりそれが出来ません。
問題は遮蔽なしで、どの程度の測定下限値まで測定が可能かどうかの検証です。

基本的にはSMTX社の放射能測定器も放射線測定器も同じCsI(Tl)検出器を使用しています。
そこでiFKR-ZIP-Aで上蓋と外した状態で予めBGを取得し、そこにフタを外したままで約10Bq/kgの試料を入れどの位の時間で検出出来るのかの参考検証テストを行いました。
iFKR-ZIP-AはCsIは2×1インチのCsI(Tl)検出器を使用しています。

IMG_0666
*埃などの侵入を防ぐためにサランラップをつけています。

10bq10m
10分スペクトル

表示Cs-All 13.2Bq/kg なんとなくCs-137 662Kevにピークがある事が確認出来る程度です。

10bq20m
20分スペクトル

表示Cs-All 16Bq/kg Cs-137 662Kevのピークがわかりやすくなりました。

10bq30m
30分スペクトル
表示表示Cs-All 10.4Bq/kg 数値はより正確になりCs-137 662Kevのピークがよりわかりやすくなりました。


上蓋の遮蔽なしの状態でもBGと比較する事により約10Bq/kg程度の試料であればこの程度の時間で検出可能である事が実験からわかりました。


室内でフタを外した状態で3月26日に24時間測定したものをBGとして4月2日の同じく空の状態で24時間測定したものとの比較は下記のスペクトルになります。

Epy402-24hAm10

フタをした状態のBGと比較した3月26日の下のスペクトルを見て頂けれるとわかりますが、茶色のBGに対して赤の空の状態での測定ではエネルギーが低いほうが宇宙線などの影響により持上がってしまっています。

EPy326-pm931-24h


iFKR-ZIP-A本来は食品や水などを測定する放射能測定器ですが、試料がない時などには環境中の放射線量の変化をスペクトルで見るこんな使い方も出来ます。
弊社が行う放射能測定検査はiFKR-ZIP-A を使用しておりますが、
水分の測定などでイオン交換樹脂や人工ゼオライトなどに吸着、濃縮すれば測定下限値をかなり下げられます。
具体的にははiFKR-ZIP-Aで水道水を測定する場合、仮に30,000ℓを人工ゼオライトに通水させれば0.0002Bq/kgが実際の測定下限値になります。


SMTX社の放射能測定器FKRシリーズは現在、下記の3種類のバリエーションがあります。

mFKR測定下限値 3Bq/kg 86万円(税抜)

iFKR-ZIP-A測定下限値 1Bq/kg 198万円(税抜)

iFKR-ZIP-Pro測定下限値 0.5Bq/kg 350万円(税抜)


*測定下限値はメーカー公表値、条件により更に下がります。


mFKRは個人のユーザー様が多く、iFKR-ZIP-A、iFKR-ZIP-Proは企業、測定所など向けです。

ご質問はお気軽にお問い合わせ下さい。

電話でのお問い合わせもお気軽に☆

☎03-5629-6977

| 08:34 | 未分類
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