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適正な測定時間の検証

放射能測定を行う上で適正な測定時間を決める事は、大変大切なことですが、とても難しいことでもあります。
測定の回数を重ねることで、少しずつ『コツ』を掴めてきたような気がします。

測定する場所によりバックグランドの違いもありますので、実際に測定することが大切ですが、ご参考までに、弊社での測定例をご紹介致します。


下記は同じ3Bq/kgの試料を1時間、2時間、3時間、4時間と測定を行った結果です。

3bq218-1h
Cs-All/4.2Bq/kg

3bq218-2h
Cs-All/3.3Bq/kg

3bq218-3h
Cs-All/3.1Bq/kg

3bq218-4h
Cs-All/3Bq/kg

*備考:測定日2015.2.18 天候:雨 室温18.1℃ 湿度42%

更に続けて同じ試料、100,000秒測定を行った結果です。

3bq219-100000s
Cs-All/2.7Bq/kgでした。
スペクトルに注目して欲しいのですが、長時間測定した事でROIの領域が少しずれています。
茶色がバックグランドで赤が検体ですが選ばれてない領域が明確にあります。
わかりやすいように本来選ばれるべき領域を黄色に塗りつぶしてみたのが下の画像です。


3bq219-100000s2

本来のROIの領域を選びなおしてReCalicを行ったのが下の画像です。

3bq219-100000s-re
Cs-All/3Bq/kg

長時間測定などで数値が矮小化した場合などはROIの領域がずれる場合がありますので、その時はROI領域を再設定しReCalicを行うとより真の値に近い値に修正出来ます。


測定の信憑性を評価する上で最も大切な事はCs-137の単一線源のみでの検証では不十分です。
実際に測定する検体には殆どK40などの自然由来の核種が含まれていますので、実際に測定する検体の条件に近い試料での確認は非常に大切です。

Ge(Li)用 性能確認試料3Bq/kg無料貸出中ですので
是非、この機会にご利用下さい。

下記で販売もしておりますのでお気軽にお問い合わせ下さい。

性能確認用セシウム(Cs-137、Cs-134)試料

放射能の測定は不確定要素を出来るだけ排除する事が重要と考えます。

下記に測定情報もまとめてありますので是非、ご欄下さい。

測定情報他

| 07:59 | 未分類