本日 133 人 - 昨日 438 人 - 累計 765672 人
  • 記事検索

RSS

放射能測定について(1)

『放射能測定について』これから放射能測定に挑戦される方や、測定を依頼する企業、個人の方向けに出来るだけ単純にわかりやすく、数回の記事に別けて書いていきたいと思います。

第1回目

簡易的なガイガーカウンターなどの測定器をお持ちの方は大勢いますが、食品の放射能を初めて測定される方も少しずつですが、増えてきています。
福島第一原子力発電所の事故により大量に拡散中のセシウムはγ線を放出しますので比較的、測定が容易です。


国や行政などが公表している、μSv/h(マイクロシーベルト/時間)の単位などは目にされて、知っている方も多いと思いますが、食品などの測定の単位は通常、ベクレル、Bq/kg(ベクレル/キログラム)と言う単位を使います。

定義では1秒間に1個の原子核が崩壊したとき、それを1ベクレルといいます。
基本的にこれからご紹介する、γ線を放出する放射性核種の分析する為の放射能測定器はベクレルという単位で測定を行います。
原発事故由来のさまざまな放射性物質が大気中や海などに放出されましたが、γ線を放出する放射性核種で、放出量が多く比較的測定が容易なセシウム(Cs-134、Cs-137)を主眼において説明を致します。

ここでは詳しい説明は省きますが放射能の測定は、体重を測定するようにただ、出てきた数値を読めばよいわけではありません。
例えば、セシウム総量10Bq/kgの定量は簡単ではありません。
10Bq/kgと言うと数値的に大きく感じてしまうかもしれませんが、このレベルの定量は放射能測定器があっても誰でも簡単に出来るレベルの濃度ではありません。
セシウム10Bq/kgの定量は福島第一原子力発電所事故以前から測定を行っていた熟練した研究者レベルの方でもNal(Tl)測定器では無理と言う事は常識で、Ge(Li)ゲルマ二ウム半導体検出器を用いなければ出来ないレベルの測定である事をまずは理解して下さい。

また、放射能測定はさまざまな不確定要素があり、それなりにスキルが必要である事も理解して頂ければと存じます。
放射能測定器にはその目的によりいろいろなタイプの測定器があります。
ここではその代表的な種類を測定目的別に簡単に説明致します。

(1)セシウム25Bq/kg程度までのスクリーングに最適なのはNaI(Tl)ヨウ化ナトリウム検出器を用いた測定器です。
国が定める『食品中の放射性セシウム スクリーニグ法』の適合機種は主に測定下限値はセシウムで25Bq/kg程度までの測定が短時間で可能な機種です。*アイソトープ協会の認定機種ならほぼこの基準をクリアーしています。

(2)Ge(Li)ゲルマ二ウム半導体検出器を用いた測定器:10Bq/kg以下のごく微量のセシウムを測定する際に用いられる測定器です。
*NaI(Tl)に比べ感度は悪いが分解能が高いので、長時間(基本50,000秒~)測定する事で微量のセシウムを定量可能な機種です。NaI(Tl)でスクリーングをした検体を更に厳密に測定する際にはかかせません。

更に詳しい説明は放射能測定器の種類と選び方をご参照下さい。

弊社が販売する放射能測定器は上のどちらでもない、CsI(Tl)ヨウ化セシウム検出器を採用し、放射能測定におきましてもプロ中のプロの技術者が開発した新世代の測定器です。
他メーカーとの大きな違いはメーカー公表の測定下限値は性能確認用試料で実際に確認した実測値である点です。

詳しくは信頼出来る線源の重要性をご参照下さい。
メーカーにつきまして(株)シンメトリックスのホームページをご欄下さい。

iFKR-ZIP-A 測定下限値1Bq/kg

mFKR測定下限値 3Bq/kg

*測定下限値はCs-134、Cs-137の合計値でそれぞれのページの実測データで確認して頂けます。
理論上の測定下限値を明記しているメーカーがほとんどですが実測データが大変重要だと考えます。


今回は放射能測定について簡単に説明させて頂きましたが次回は実際の操作方法など測定に関しての情報を少しずつ解説したいと思います。

| 21:23 | 未分類