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液体中のセシウムの測定

『厚生労働省の食品中の放射性物質の試験法』*を参考に、茨城県産の茎茶、12gを360ccのRO水を沸騰させて少し冷まして60秒間、茶こしでろ過し浸出した試料を作成した。
同様の作業を4回繰り返し、計1,440ccを入れ、2リットル容量の洗浄した空のペットボトルに作りました。

kukicha_1.4l

茎茶の葉の状態での測定値は表記63.6Bq/kgで48gなので6.7倍、約426Bq/kgが参考値です。

Ikukicha48g-427-3h



今回のテストの目的は液体そのままの状態での測定と高分子吸収剤を入れゼリー状に固めた状態での数値の差を確認する事です。


kukicha_320g

kukicha-ekitai428-10h
10時間の測定でCs-All 4.8Bq/kg。


同じ液体を高分子吸収剤でゼリー状に固めて測定。

Kukicha429-20h
20時間の測定でCs-All 5.2Bq/kg。

ほぼ誤差の範囲ではないでしょうか。

320cc程度の液体の試料でセシウム約5Bq/kg程度の測定が可能な測定器は多くありません。
NaI(Tl)ではまず不可能に近いと言っても良いと思います。
このレベルの測定になるとGe(Li)でも最低50,000秒以上の測定が必要になります。


詳しくは放射能測定器の種類と選び方を参考にして下さい。


参考:厚生労働省の食品中の放射性物質の試験法
http://www.mhlw.go.jp/shinsai_jouhou/dl/shikenhou_120316.pdf
*飲用に供する茶は、荒茶又は製茶10g以上を30倍量の重量の熱水(90℃)で60秒間浸出し、40メッシュ相当のふるい等でろ過した浸出液を測定試料とする。

| 21:34 | 未分類