はじめに
2017年秋に立ち上げた全国の水道水セシウム測定プロジェクトは行政発表の測定値と市民が独立して測定した数値を比較検討して検証していく事が第一目標です。
また、行政はごく一部の地域しか測定を行っていませんが同じ県内などでも数値が大きく変わる事などからより詳細に多くの地域を測定する必要があります。
蛇口水は最も大切なライフラインであり、現状の測定では頻度も地域的にも不十分だからです。
少しずつですが協力してくださる方も増えてきました。
正しい検証を行う為に水量が正確に把握出来る流量計を設置して頂くのがベストです。
現在、私が把握している設置場所は東京都2カ所 千葉県1カ所、埼玉県3カ所、神奈川県1カ所、大阪府1カ所です。
『内部被ばくを考える市民研究会』の代表の川根眞也様はじめその会員の方が多く、私も一個人会員です。
例会やMLなどで内部被ばくに関する貴重な情報など得る事が出来ます。
*会費は年間2,000円です。興味がある方はお気軽にお問い合わせ下さい。
『内部被ばくを考える市民研究会』
URL: http://www.radiationexposuresociety.com/
検証
原子力規制委員会 上水(蛇口水)のモニタリングは水道の蛇口から毎日一定量の水道水を採取、ガラス瓶に入れ熱をかけ水分を蒸発し濃縮したものを3ヶ月分まとめてゲルマ二ウム半導体検出器を用いた測定器で測定、それを公表しています。
http://radioactivity.nsr.go.jp/ja/list/194/list-1.html
原子力規制委員会 上水(蛇口水)のモニタリング平成29年11月1日(水曜日)に最新データが更新されています。
その中から弊社が測定してきたデータとの比較(東京都と千葉県)を行いました。
原子力規制委員会 上水(蛇口水)のモニタリング平成29年11月1日(水曜日)に最新データ
東京都(葛飾区) Cs-134 0.00065 Bq/L Cs-137 0.0035Bq/L Cs-All 0.00415Bq/L
弊社が測定したデータは Cs-All 0.0129Bq/L
弊社の測定方法はセシウムを選択的に吸着する特殊なフィルターで流量計を使用して吸着させる前処理を行っています。(2017年5月5日から通水を開始して2017年8月22日まで、40,000L通水)
*ただし、4日間だけ通水しなかった為に105日間の通水、SMTX社のCsI検出器を用いた測定器を使用。
(iFKR-ZIP-A)
詳細
同じ葛飾区という地域にも関わらず3倍もの数値の開きがあります。
東京都のその他の測定データをグラフ化しました。
*クリックすると拡大します。
千葉県の場合は原子力規制委員会 上水(蛇口水)のモニタリング平成29年11月1日(水曜日)発表値は市原市のみで下記になります。
千葉県(市原市) Cs-134 ND Cs-137 0.00048Bq/L Cs-All 0.00048Bq/L
千葉県に関しては弊社は市原市のデータはありませんが測定した地域は船橋市、千葉市、松戸市の3カ所になります。
1.船橋市 Cs-All 0.0215Bq/L 詳細
2.千葉市稲毛区 Cs-All 0.0199Bq/L 詳細
3.千葉県松戸市 Cs-All 0.0158Bq/L 詳細
*画像はクリックすると拡大します。
*上記3カ所の平均値は0.019Bq/Lとなります。
地域は違いますが市原市のデータと3カ所の平均と比べると約400倍の汚染です。
カートリッジで使用している人工ゼオライトなどはセシウム総量で500Bq/Lを超えると飽和状態になり、その吸着率は約60%も落ちる事がわかっています。
その為に特に船橋市と千葉市稲毛区の数値は真の値よりかなり低い数値であると予想されます。
何故、原子力規制委員会 上水(蛇口水)のモニタリングデータとこれ程大きな数値の開きがあるでしょうか。
原因は水の前処理法による違いが大きいと考えます。
ガラスの容器に試料を入れ蒸発させ濃縮するとガラス表面に少なからずセシウムが吸着するから数値が低く出るためです。
現在、東京大学を始めほとんどの測定所ではこの方法で濃縮して前処理を行っています。
ゲルマニウム半導体検出器における測定の指針、原案を作られたその道40年以上の方も水に温度をかけ水を濃縮するとガラスに少なからずセシウムが吸着すると指摘しております。
弊社が蛇口水の測定の前処理として使用しているカートリッジにはセシウムを選択的に吸着する人工ゼオライトを採用しています。
セシウムの粒子より少し大きい孔があいており、一度吸着したセシウムを逃しずらい特殊な形状をしています。
ただこちらも万能ではなく、カートリッジにセシウム総量500Bq/Lを超えた時点で飽和状態に近ずき吸着率は極端に落ちます。
先述したようにセシウム500Bq/Lを吸着した時点で60%程度吸着率は落ちますのでそれ以上吸着してしまった場合は数値が低くなります。
詳細記事
現在、弊社が測定を行った地区は19カ所(一部重複します。)で以下になります。
各地の水道水のセシウム値
まだまだ測定データが不足しています。
データを蓄積していく為には全国の皆様の協力がどうしても必要です。
全国の水道水セシウム測定プロジェクトに是非ご協力をお願い致します。
ご質問等ございましたらお気軽にお問い合わせ下さい。
2017年秋に立ち上げた全国の水道水セシウム測定プロジェクトは行政発表の測定値と市民が独立して測定した数値を比較検討して検証していく事が第一目標です。
また、行政はごく一部の地域しか測定を行っていませんが同じ県内などでも数値が大きく変わる事などからより詳細に多くの地域を測定する必要があります。
蛇口水は最も大切なライフラインであり、現状の測定では頻度も地域的にも不十分だからです。
少しずつですが協力してくださる方も増えてきました。
正しい検証を行う為に水量が正確に把握出来る流量計を設置して頂くのがベストです。
現在、私が把握している設置場所は東京都2カ所 千葉県1カ所、埼玉県3カ所、神奈川県1カ所、大阪府1カ所です。
『内部被ばくを考える市民研究会』の代表の川根眞也様はじめその会員の方が多く、私も一個人会員です。
例会やMLなどで内部被ばくに関する貴重な情報など得る事が出来ます。
*会費は年間2,000円です。興味がある方はお気軽にお問い合わせ下さい。
『内部被ばくを考える市民研究会』
URL: http://www.radiationexposuresociety.com/
検証
原子力規制委員会 上水(蛇口水)のモニタリングは水道の蛇口から毎日一定量の水道水を採取、ガラス瓶に入れ熱をかけ水分を蒸発し濃縮したものを3ヶ月分まとめてゲルマ二ウム半導体検出器を用いた測定器で測定、それを公表しています。
http://radioactivity.nsr.go.jp/ja/list/194/list-1.html
原子力規制委員会 上水(蛇口水)のモニタリング平成29年11月1日(水曜日)に最新データが更新されています。
その中から弊社が測定してきたデータとの比較(東京都と千葉県)を行いました。
原子力規制委員会 上水(蛇口水)のモニタリング平成29年11月1日(水曜日)に最新データ
東京都(葛飾区) Cs-134 0.00065 Bq/L Cs-137 0.0035Bq/L Cs-All 0.00415Bq/L
弊社が測定したデータは Cs-All 0.0129Bq/L
弊社の測定方法はセシウムを選択的に吸着する特殊なフィルターで流量計を使用して吸着させる前処理を行っています。(2017年5月5日から通水を開始して2017年8月22日まで、40,000L通水)
*ただし、4日間だけ通水しなかった為に105日間の通水、SMTX社のCsI検出器を用いた測定器を使用。
(iFKR-ZIP-A)
詳細
同じ葛飾区という地域にも関わらず3倍もの数値の開きがあります。
東京都のその他の測定データをグラフ化しました。
*クリックすると拡大します。
千葉県の場合は原子力規制委員会 上水(蛇口水)のモニタリング平成29年11月1日(水曜日)発表値は市原市のみで下記になります。
千葉県(市原市) Cs-134 ND Cs-137 0.00048Bq/L Cs-All 0.00048Bq/L
千葉県に関しては弊社は市原市のデータはありませんが測定した地域は船橋市、千葉市、松戸市の3カ所になります。
1.船橋市 Cs-All 0.0215Bq/L 詳細
2.千葉市稲毛区 Cs-All 0.0199Bq/L 詳細
3.千葉県松戸市 Cs-All 0.0158Bq/L 詳細
*画像はクリックすると拡大します。
*上記3カ所の平均値は0.019Bq/Lとなります。
地域は違いますが市原市のデータと3カ所の平均と比べると約400倍の汚染です。
カートリッジで使用している人工ゼオライトなどはセシウム総量で500Bq/Lを超えると飽和状態になり、その吸着率は約60%も落ちる事がわかっています。
その為に特に船橋市と千葉市稲毛区の数値は真の値よりかなり低い数値であると予想されます。
何故、原子力規制委員会 上水(蛇口水)のモニタリングデータとこれ程大きな数値の開きがあるでしょうか。
原因は水の前処理法による違いが大きいと考えます。
ガラスの容器に試料を入れ蒸発させ濃縮するとガラス表面に少なからずセシウムが吸着するから数値が低く出るためです。
現在、東京大学を始めほとんどの測定所ではこの方法で濃縮して前処理を行っています。
ゲルマニウム半導体検出器における測定の指針、原案を作られたその道40年以上の方も水に温度をかけ水を濃縮するとガラスに少なからずセシウムが吸着すると指摘しております。
弊社が蛇口水の測定の前処理として使用しているカートリッジにはセシウムを選択的に吸着する人工ゼオライトを採用しています。
セシウムの粒子より少し大きい孔があいており、一度吸着したセシウムを逃しずらい特殊な形状をしています。
ただこちらも万能ではなく、カートリッジにセシウム総量500Bq/Lを超えた時点で飽和状態に近ずき吸着率は極端に落ちます。
先述したようにセシウム500Bq/Lを吸着した時点で60%程度吸着率は落ちますのでそれ以上吸着してしまった場合は数値が低くなります。
詳細記事
現在、弊社が測定を行った地区は19カ所(一部重複します。)で以下になります。
各地の水道水のセシウム値
まだまだ測定データが不足しています。
データを蓄積していく為には全国の皆様の協力がどうしても必要です。
全国の水道水セシウム測定プロジェクトに是非ご協力をお願い致します。
ご質問等ございましたらお気軽にお問い合わせ下さい。
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