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性能確認用セシウム試料の測定(5)

2016年7月30日(土)にSMTX社へ行き、性能確認用セシウム(Cs-137、Cs-134)標準試料を厳重な試料調整のもとに作って頂きました。

ご存知のとうりセシウムは減衰していきますので、定期的に測定、検証が必要です。
これは基本中の基本ですので、これを行ってないない測定所は定期的な検証をお薦め致します。

濃度はCs-All 10Bq/kg、3Bq/kg、1Bq/kgです。

2016年7月30日時点のCs-134とCs-137の比率は下記のとうりです。

10Bq/kg Cs-134 1.57Bq/kg Cs-137 8.42Bq/kg

3Bq/kg Cs-134 0.47Bq/kg Cs-137 2.52Bq/kg

1Bq/kg Cs-134 0.157Bq/kg Cs-137 0.842Bq/kg


まず、10Bq/kgの試料の測定を行いました。

1時間の測定

10bq1h
Cs-134 2.8Bq/kg ±0.8Bq/kg Cs-137 8.4Bq/kg ±0.9Bq/kg
Cs-All11.3Bq/kg


より正確な定量をする為に20時間の測定を行いました。

10Bq804-20h
Cs-134 1.7Bq/kg ±0.2Bq/kg Cs-137 8.6Bq/kg ±0.2Bq/kg
Cs-All 10.4Bq/kg


セシウム10Bq/kgと聞くと定量は簡単だと思いがちですが、10Bq/kgの正確性がある定量は大変難しいです。

現在、もっとも多く出回っているNaI(Tl)検出器を用いた測定器では10Bq/kg程度の濃度の試料で検証されるのがよいかと存じます。

セシウム濃度、3Bq/kg〜25Bq/kgの特注試料も作成致しますので、お気軽にご相談下さい!

過去の測定は下記をご参照下さい。

2014年12月10日 Cs-137とCs-134の比率

2015年9月25日 Cs-137とCs-134の比率(2)

2016年1月15日 Cs-137とCs-134の比率(3)

2016年6月19日 Cs-137とCs-134の比率(4)


放射能測定器はSMTX社製のFKRシリーズをお薦めしております。

mFKR測定下限値 3Bq/kg(メーカー公表値、必要検体量/200g)

iFKR-ZIP-A測定下限値 1Bq/kg(メーカー公表値、必要検体量/320g)

iFKR-ZIP-Pro測定下限値 0.5Bq/kg(メーカー公表値、必要検体量/100g)

測定器に興味がある方はお気軽に質問頂ければ幸いです。

電話でのお問い合わせもお気軽に!


☎03-5629-6977

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