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液体試料の長時間測定

セシウムを微量に含む液体の測定の可能性を探る為に予めセシウム濃度がわかった試料の測定はより正確性を担保する意味でも大変重要です。
iFKR-ZIP-Aの検出下限値はSMTX社公表では10時間で1Bq/kg(Cs-134+Cs-137=Cs-All)ですがより厳密に定量する為に、その4倍の40時間の測定を行いました。

1bq0202-40h
Cs-134 0.2Bq/kg Cs-137 0.8Bq/kg Cs-All 1Bq/kg

そしてこの液体の試料を160ccと純水160ccを混ぜ理論上Cs-Allで0.5Bq/kgの計320ccの試料を作成して測定してみました。

IMG1

IMG2

今回はiFKR-ZIP-Aで今迄測定した事がない長時間の測定にチャレンジしてみました。
BGを360,000秒(100時間)取得し、320ccの0.5Bq/kg(Cs-All)の検体も最長360,000秒の測定。


24時間スペクトル
0.5bq-24h


50時間スペクトル
0.5bq-50h


70時間スペクトル
画像


100時間スペクトル
0.5bq0303-100h

すべて誤差の範囲でCs-137のピークも見えます。

iFKR-ZIP-Aは時間をかければ、セシウム総量0.5Bq/kgの液体の試料は定量が可能です。
下限値が1Bq/kg(Cs-All)で10時間なら理論上は、その4倍の40時間の測定で十分ですが24時間の測定でも正確性は担保出来る事がわかりました。
100時間の測定でもデータが矮小化しない事も確認出来ました。

微分非直線性が悪いとそもそも長時間の測定は出来ません。
微分非直線性につきましてはこちらを参考にして下さい。

*注)iFKR-ZIP-Aは遮蔽を強化しておりBGはK-40の山も無視出来るレベルです。


100時間のBGデータ
BG100h


今回はあえて普段なかなか出来ない長時間の測定にチャレンジしてみましたが、iFKR-ZIP-Aは3Bq/kg程度の試料で1時間の測定で22回の平均値は3.49Bq/kgとスクリーニングレベルの測定とより厳密な定量とは使い別けたほうが良いかもしれません。

iFKR-ZIP-A 実測データ


FKRシリーズ最高峰であるiFKR-ZIP-Proは更に短時間で精密な測定が可能です。

最良の放射能測定器の条件についてもご参照下さい。


電話でのお問い合わせは下記へお願い致します。


☎03-5629-6977

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