放射能測定検査の新たに設定したS.精密検査(一部の液体のみ)ですが、最近は水道水の検査をご希望の方も増えてきました。
昨日もお客様がおいでになり、井戸水で前処理をご自身で行って頂く為に前処理方法を詳しく説明させて頂きました。
イオン交換樹脂入り2Lペットボトルをお持ち帰りになり井戸水を吸着TDSメーターで0ppmになるまで撹拌して吸着させたイオン交換樹脂を作業が終わりましたら再度お持ち込み頂く事になりました。
手間は大変ですがペットボトルで撹拌させたほうがより正確な前処理が可能です。
しかし2Lのペットボトルでは一度に撹拌出来る検体量は1,500ccですので、ペットボトルを2分間振って0ppmになると仮定した場合その作業を10回繰り返してやっと15リットル吸着出来ます。
何リットル吸着させれば飽和状態(0ppmにならなくなる)になるかはやってみなければわかりませんがその分正確な前処理が可能でより精密に測定出来るメリットはあります。
それでも前処理が大変で躊躇されている方もいらっしゃるので通水するだけの方法をもう一度試してみました。
前回の記事では2分間で約1Lの水を通水させて240リットルでテストしましたが今回は1分間に約200cc程度の水を流して10時間、つまり5分で1リットル、1時間で12リットルで10時間で計120L通水してテストを行いました。
テストを行った日の水道水のTDSメーター値は145ppmでした。
1分で200ccの水量で調整して通過させたその水をTDSメーターで測定したら1ppmになりました。
そして120L通過させたイオン交換樹脂を取り出し測定を行いました。
Cs-All 3.2Bq/kg
検体量が120Lですので120,000cc÷320(ZIPの必要検体量)=375倍
3.2Bq/kg÷375=0.0085Bq/kg
参考換算値 Cs-All 0.0085 Bq/kg
*すべての検体をTDSメーターで0ppmを確認していませんので前処理としましては完全ではありませんがここ葛飾区の水道水は今迄4回測定してCs-All 0.01Bq/kg台であった事と前回のテストと比べてもより真の値に近い値になったと思います。
お客様で前処理を行って頂ける場合はこちらでの作業が減りますので1,000円の値引きで7,000円(税込)で検査させて頂きます。
*前処理を行って頂く場合はTDSメーターが必要です。(通販などで安いものは1,000円程度から購入可能です。)
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