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微量汚染の定量

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微量汚染の定量は天候の違いなどにも注意する必要があります。

例えば下の画像は同じセシウム総量で約1Bq/kgの試料を晴天時、降雨時に測定し比較したものです。

hikaku_a.jpg

上:晴天時 下:降雨時 クリックすると拡大します。


晴天時はCs-137/662Kev付近にハッキリしたピークがあります。
一方、降雨時はBi214/609Kevの影響を受けているのかCs-134/605Kev付近にピークが来ています。
試料の玄米にはビスマスが含まれていますが雨によりこれだけスペクトルに違いが出ますがゲルマを知りつくした開発者のアルゴリズムにより数値は誤差の範囲です。

数ベクレル/キロレベルの極微量のセシウム汚染を定量する場合、雨など天候による影響も出ます。
数値の変動の度合いは設置場所の地域や環境により異なります。
スペクトルが通常と異なる時は後日、晴天時に再測定を行い検証する必要があります。
何百回もスペクトルを見ると判断出来るようになります。