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K40のコンプトン散乱による数値への影響

2015年12月25日
多くの検体には自然由来のカリウムが含まれています。
K40が多く含まれる検体を測定した時にコンプトン散乱がおきます。
コンプトン散乱がおこると数値が過剰になり、正しい測定値が得られない事が多々あります。

そこでベクレル値が予めわかった試料でK-40が高くなった場合を想定して、どの程度セシウム値が実際に高くなるのか、CsI(Tl)2インチ検出器採用のiFKR-ZIP-Aで検証をしてみました。

現在、セシウム総量(134Cs、137Cs)約7Bq/kgの試料を4時間測定してみました。
*試料の量は160gで検査室の片側のみに入れて測定。


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Cs-All 6.8Bq/kg

今度は上記と同じ約7Bq/kgの試料160gを検査室の片側に入れ、もう片側の検査室にK-40約50Bq/kg(20時間の測定値)を入れて同じく4時間の測定を行いました。

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Cs-All 8.1Bq/kg

上のスペクトルと比べて頂くとわかりますが茶色のBGに対して赤の検体がより持上がっています。
この状態では数値が過剰になってしまいます。

数値的には1.3Bq/kg高くなっています。

このようにコンプトン散乱の影響があるであろう場合はK40が適度に含まれたBGを別途用意する必要があります。
*今回使用したK40が約50Bq/kg含まれるBGは20時間かけて取得しました。


そのK40が約50Bq/kg含まれるBGと検体を比較したのが下のスペクトルです。
*7Bq/kgの試料(160g)で検査室の片側のみに入れて測定。
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Cs-All 7.1Bq/kg

今度は測定値も誤差の範囲です。
Cs-All 8.1Bq/kgのスペクトルと比較しますとK-40の1460Kev近辺にの山の高さがより近い事がわかると思います。
K-40が高い試料の場合はコンプトン散乱の影響を打ち消す必要があります。
とにかくスペクトルを沢山みて慣れる事が一番だと思います。

スペクトル分析に興味がある方の入門用としまして、FKRシリーズで有名なSMTX社からCsI(Tl)プリアンプ付きミニ検出器が新発売されました。
定量は出来ませんが、フリーソフトなどを使えばパソコンがあれば税込10万円未満でSMTX社の検出器でスペクトルを勉強して頂けます。
また、SMTX社のMCAを使用すればより高性能なキットが出来ます。

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検出器(結晶)サイズ 10m/m×10m/m×10m/m
検出器(外形)サイズ 12cm×6cm×2cm
電源コネクタ : D-Sub 9Pinメス
         ケースGND(1)、+5V(3)、GND(5)、−5V(8)
消費電力 : +5V、40mA、−5V、30mA
       (株)アイ・ピイ・アイの多機能電源でも動作
HV電源 : +36(単5電池×3)ケースに内蔵 交換周期 : 2年
出力コネクタ : LEMO 30cmのLEMO->BNCケーブル付属 

CsI(Tl)ミニ検出器概要


Min検出器とSMTX社のアンプとMCAでの分解能はFWHM 5.1%(Typ)

詳しくはCsIクリスタル10mm ミニ検出器をご参照下さい。

電話でのお問い合わせもお気軽に


☎03-5629-6977



過去の関連記事は下記をご参照下さい。

K40のコンプトン散乱による誤検出の回避

K40によるコンプトン散乱の影響/2,000Bq/kg

その他の測定情報
| 13:43 | 未分類 | Comments:0

1.3gのゼオライトから837ベクレルのセシウム検出

2015年12月20日
今年の8月に水道水を吸着させたゼオライトからセシウム1,434Bq/kg検出の記事を書きましたが少量でもかなりセシウムを吸着してくれる能力がある事がわかったので、少しでもセシウムを除去出来ればと思い9月初旬にゼオライトを投入しました。
しかし最近、ゼオライトが内部で詰まってしまいシャワー水の出がランダムになり使いずらく家族からなんとかして欲しいと再三言われていました。
そこでシャワーヘッドから取り出してみる事にしました。

しかし昨日取り出してみたところ内部に詰まってしまってたった7粒のゼオライトしか取り出せませんでした。

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重量はNetでわずか1.3g

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この量ではさすがにすぐにピークは出ませんでしたので一昼夜測定してみる事にしました。

結局、16時間の測定を行いました。


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表記 Cs-All 3.4Bq/kg でピークもハッキリ出ています。

基本検体量は320gなので246倍です。

参考換算値 Cs-All 836.4Bq/kg

9月初旬から約110日経過していますので、一日に換算すると約7.6Bq/kgのセシウムを浴びずに済んだ事になります。
吸着率はわかりませんがこの量でこれだけ吸着してくれれば効果はそれなりにあります。

首都圏にお住まいの方でシャワーの水に何の対策もされてない方は試してみる価値はあるのではないでしょうか。

使用した測定器はiFKR-ZIP-Aですが、わずか1.3gの検体量でもある程度の汚染があれば測定可能です。

更に必要検体量が少ないiFKR-ZIP-Proは基本検体量はZIPの3分の1以下のわずか100gですので3倍以上効率が上がります。
より少ない試料の量で測定、様々な検体を測定可能になります。

ZIP-Pro 放射能測定器 器機仕様

最良の放射能測定器の条件について

イオン交換樹脂吸着法(前処理)による微量放射能測定の可能性について

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☎03-5629-6977
| 09:27 | 未分類 | Comments:0

S.精密検査

2015年12月04日

放射能測定検査の新たに設定したS.精密検査(一部の液体のみ)ですが、最近は水道水の検査をご希望の方も増えてきました。

昨日もお客様がおいでになり、井戸水で前処理をご自身で行って頂く為に前処理方法を詳しく説明させて頂きました。
イオン交換樹脂入り2Lペットボトルをお持ち帰りになり井戸水を吸着TDSメーターで0ppmになるまで撹拌して吸着させたイオン交換樹脂を作業が終わりましたら再度お持ち込み頂く事になりました。
手間は大変ですがペットボトルで撹拌させたほうがより正確な前処理が可能です。

しかし2Lのペットボトルでは一度に撹拌出来る検体量は1,500ccですので、ペットボトルを2分間振って0ppmになると仮定した場合その作業を10回繰り返してやっと15リットル吸着出来ます。
何リットル吸着させれば飽和状態(0ppmにならなくなる)になるかはやってみなければわかりませんがその分正確な前処理が可能でより精密に測定出来るメリットはあります。

それでも前処理が大変で躊躇されている方もいらっしゃるので通水するだけの方法をもう一度試してみました。

前回の記事では2分間で約1Lの水を通水させて240リットルでテストしましたが今回は1分間に約200cc程度の水を流して10時間、つまり5分で1リットル、1時間で12リットルで10時間で計120L通水してテストを行いました。

テストを行った日の水道水のTDSメーター値は145ppmでした。

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1分で200ccの水量で調整して通過させたその水をTDSメーターで測定したら1ppmになりました。

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そして120L通過させたイオン交換樹脂を取り出し測定を行いました。

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Cs-All 3.2Bq/kg 

検体量が120Lですので120,000cc÷320(ZIPの必要検体量)=375倍
3.2Bq/kg÷375=0.0085Bq/kg

参考換算値 Cs-All 0.0085 Bq/kg

*すべての検体をTDSメーターで0ppmを確認していませんので前処理としましては完全ではありませんがここ葛飾区の水道水は今迄4回測定してCs-All 0.01Bq/kg台であった事と前回のテストと比べてもより真の値に近い値になったと思います。


お客様で前処理を行って頂ける場合はこちらでの作業が減りますので1,000円の値引きで7,000円(税込)で検査させて頂きます。
*前処理を行って頂く場合はTDSメーターが必要です。(通販などで安いものは1,000円程度から購入可能です。)

ご質問等ございましたらお気軽にご連絡下さい

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☎03-5629-6977
| 13:06 | 未分類 | Comments:0