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放射能測定の重要性

福島第一原子力発電所から拡散したさまざまな放射性物質において比較的測定が容易なγ線を放出する放射性核種はセシウムです。
Cs-134の半減期は約2年ですが6年目の現在もそれが検出される事でフクイチ由来の汚染と推定出来ます。
Cs-137は半減期が約30年で、原子炉内ではそのCs-137と1対1の比率で存在するSr-90も同様にその半減期は約30年と長く300年経過しても完全には消えません。
放射性物質はこの数値なら安全だという閾値はありません。
特にフクイチ由来の汚染があるかどうかの判断を行う為の測定は長期にわたり継続する事が大変重要だと考えます。

正確性がある定量を行うために放射能測定器は定期的な校正が必要になります。


FKRシリーズの場合はメーカーであるSMTX社にて一年に一度の2点校正をお薦め致します。


2点校正について


不確定要素が多い放射能測定検査において、大切な事は予めその濃度がわかった性能確認用セシウム試料を定期的に測定し検証する事です。

そしてその試料は福島事故由来であるCs-134も含まれるセシウム総量5Bq/kg程度の濃度のものが好ましいと思います。
一部の食品等を除き検出されるセシウムが10Bq/kg以下のものが多くなったためです。

しかし現実的には低ベクレルの試料で定期的に検証しそれを公表している測定所がほぼ皆無と言ってもよい程です。

Cs-137の半減期は約30年で300年経っても完全にはなくなりませんので測定は長期にわたり継続する必要があります。
しかし現在最も普及しているNaI(Tl)ヨウ化ナトリウム検出器を用いた測定器ではセシウム総量20Bq/kg程度のスクリーニング検査は可能ですが、10Bq/kg以下の定量は困難です。


放射能測定検査は時間により測定下限値が違います。

iFKR-ZIP-Aの 規定の検体量は320gですが、1時間検査は測定下限値Cs-134+Cs-137で6Bq/kg、4時間検査はその半分の3Bq/kgそして1Bq/kg検査は16時間で行っています。

iFKR-ZIP-Aのメーカー公表の測定下限値1Bq/kgは10時間ですがより正確性のある定量を行う為です。


今回は2016年7月30日にSMTX社で作成してもらった性能確認用セシウム(Cs-134、Cs-137)1Bq/kgの性能確認用試料で16時間のテストを行いました。

1Bq-16h
*画像はクリックすると拡大します。

詳しくは2016年8月4日テストもご欄下さい。

特に微量放射能測定は、試料の量が多いと、コンプトン散乱、自己吸収、遮蔽体からの散乱線等の影響で正確な測定が困難です。

詳しくはこちらもご参照下さい。

土日、祝日もメーカーであるSMTX社にご案内させて頂いておりますので、お気軽にご相談下さい。

電話でのお問い合わせもお気軽に!


☎03-5629-6977

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