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正確な定量をするために

出来るだけ正確なセシウムの定量を行う為にはバックグラウンド(=BG)を考え、対策を行う事が大切です。

通常は検査室が空の状態でBGを取得しますが、試料によりK-40が多く含まれるもの天然由来の核種が含まれている場合には特に注意が必要でその対策を行う必要があります。

K-40のコンプトン散乱影響や、食品以外の土壌などの場合は、天然由来のウラン系列やトリウム系列などが含まれる試料はそれらを考慮しない場合、数値が大きく変わってくるからです。

しかし現在、多くの測定所がほとんどそれらを考慮せず、測定器で出てきた数値をそのまま公表しているのが現状です。

その事を具体的にiFKR-ZIP-Aでの測定例で説明させて頂きます。

今回は天然のゼオライト80gを球形のプラケースに入れ、浴槽に入れる水道水でセシウム除去した後に更にセシウムを吸着させる為に設置したものの中に入れておいたゼオライトです。

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水道水に含まれる福島第一原子力発電所事故由来のセシウム除去の為に、浴槽に入れる水を毎日、ゼオライトをペットボトルに入れ除去しています。

詳しくはゼオライトに吸着させた水道水の測定(13)をご参照下さい。


そして球形のプラケースに入っていたゼオライト80gを空のBGと対比したのが下のスペクトルです。

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*クリックすると拡大します。

茶色がノーマルの空のBGで赤色が検体でその差が緑色のスペクトルです。
茶色のBGに対して赤色の検体が左から重なっておらず持上がっている事がわかります。

数値に注目して下さい。
Cs-All 11Bq/kg Cs-134 4Bq/kg Cs-137 7Bq/kg 

明らかに数値が過剰になっている事がわかります。

それではより正しい定量を行う為に今度は、無汚染のゼオライト80gで取得したBGで比較してみます。
よく上のスペクトルと見比べてみて下さい。

同じく茶色がBG(無汚染のゼオライト80gで取得したBG)で赤色が上と同じ80gのゼオライトの検体です。

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*クリックすると拡大します。

今度は先程のスペクトルと比較して画面左から茶色と赤色の重なりが多い事がわかります。
実際の数値はCs-All 4Bq/gk Cs-134 0.7Bq/kg Cs-137 3.3Bq/kg

基本検体量が320gですので、参考換算値は4倍のCs-All 16Bq/kg

Cs-Allで比較すると先程と比べて3倍近く数値が過剰になっている事がわかります。
下の4Bq/kgが真の値に近い事がわかります。
ペットボトルで既にセシウムを除去した後の水を2重に除去する為に気休め程度と思い設置していましたが、除去効果は少なからずあると言う事もわかりました。

これらをまったく考慮する事もなく、ただ測定器が示した値を鵜呑みにして数値を公表してしまうと数値が一人歩きしてしまう可能性が高い。

10Bq/kgと聞くと簡単に思うかもしれませんが、10Bq/kgの定量を行う事が出来る測定所は福島第一原子力発電所事故前は各地の衛生研究所などごく一部の機関のみであった事からも実際には大変難しい事なのです。

出来るだけ正確性がある測定を行いそれを公表する必要性を強く感じます。

その為にはまず、K-40のコンプトン散乱影響や、食品以外の土壌などの場合は、天然由来のウラン系列やトリウム系列などが含まれる試料はそれらを排除する必要があるのです。

詳しくは過去の測定情報をご参照下さい。

特に微量放射能測定は、試料の量が多いと、コンプトン散乱、自己吸収、遮蔽体からの散乱線等の影響で正確な測定が困難です。

詳しくはこちらもご参照下さい。

土日、祝日もメーカーであるSMTX社にご案内させて頂いておりますので、お気軽にご相談下さい。

電話でのお問い合わせもお気軽に!


☎03-5629-6977

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