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iFKR-ZIP-Proの有効利用について

iFKR-ZIP-Proは、100gの少ない試料で、確実にセシウムを検出する為に、新しく開発した放射能測定器です。

必要検体量が少ない事が大きなアドバンテージです。

私が使用しているiFKR-ZIP-Aの必要検体量は320gです。
それでも一般的に多く普及している1kg程度の必要検体量に比べ3分の1以下です。

実際の試料、ここ葛飾区の蛇口水を約2,400リットル程通過させたゼオライトで比較してみたいと思います。

iFKR-ZIP-Aで80g

Zip-A25bq
Cs-All 25.9Bq/kg Cs-134 4.8Bq/kg Cs-137 21Bq/kg



iFKR-ZIP-Pro 50g

ZIP-Pro50bq
Cs-All 51.8Bq/kg Cs-134 10.4Bq/kg Cs-137 41.4Bq/kg


iFKR-ZIP-Aは基本検体量は320gですので80gですと4倍が参考値で、Cs-All 103.6Bq/kg

iFKR-ZIP-Proは基本検体量は100g、50gですので参考値は2倍の103.6Bq/kg

Cs-All の値は偶然ピッタリ合いましたが、注目して頂きたいのはCs-134とCs-137の比率です。


検出下限を決定するバックグラウンドのカウントは、外部からのγ線だけでなく、測定する試料からも発生します。
食品の放射能スクリーニングレベルの100Bq/kg対応の測定器では、短時間で測定する為、1kg、2kgもの試料で検出効率を上げています。
それだけの量の試料を用意するのも大変ですが、問題は試料から発生するバックグラウンドは、殆どの試料に含まれるK-40のコンプトン散乱によるものです。
食品以外の土壌などの場合は、天然由来のウラン系列やトリウム系列等多数のγ線を放出しています。
Ge半導体検出器の場合も、数トンの鉛遮蔽体は外部からのγ線には有効ですが、測定試料からのBGの影響を減らす為に試料を濃縮(灰化、蒸発など)して測定を通常行います。


微量放射能測定は、試料の量が多いと、コンプトン散乱、自己吸収、遮蔽体からの散乱線等で正確な測定は困難です。
Ge半導体検出器でもマリネリ容器で微量な放射能測定は困難なのはその理由です。

U8(100cc)容器を使用して長時間測定する理由は測定試料からのBG対策です。
NaI(Tl)は、温度特性、エネルギー直線性が悪いので長時間測定するとピークが平になってしまいます。



詳しくはiFKR-ZIP-Proの有効利用についてをご参照下さい。


土日、祝日もメーカーまでご案内させて頂いておりますので是非、お問い合わせ下さい。

お電話での問い合わせもお気軽に☆


☎03-5629-6977

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