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検体量と測定値の関係

いつもダスト検査を受けて頂いている方から先日、ご質問を頂きました。
ダストは重量も軽く規定の80gを集めるのは大変時間がかかるので、『検体量がどの程度まで少なくても測定出来るのか』と言うご質問です。
他の方からも同様のご質問を頂いておりましたが、その汚染濃度により違いますので一概には言えません。
そこで、測定依頼が一段落したのでおおまかに検証してみる事に致しました。

現在、放射能測定検査に使用しているiFKR-ZIP-Aは検出効率を最大限に生かす為に検査室が2つあります。
片側に160gをそれぞれの検査室に入れ、計320gの検体量が基本です。

合計320gの試料は約16Bq/kg(セシウム総量)です。
1時間測定したのが下記のスペクトルです。

test811-320g
Cs-All 16.9Bq/kg


まずは320gで約16Bq/kgの試料を片側の検査室に160gのみ入れた場合の
1時間の測定を行いました。

test160g811
Cs-All 7.2Bq/kg+-0.9Bq/kg

今度は片側の試料室に80g入れ1時間の測定を行いました。

test80g811
Cs-All 6Bq/kg+-0.9Bq/kg

理論値は約4Bq/kgなので高めに出ました。


更に片側の試料室に40g入れ1時間の測定を行いました。
IMG_3979

test40g811
Cs-All 4.4Bq/kg+-0.9Bq/kg

理論値は2Bq/kgですが倍以上高めに出ました。
検体量が規定の量の8分の1なので測定時間を長くすれば誤差は少なくなる筈です。
そこで4時間、16時間と同じ40gの検体で測定を行いました。

4時間
test40g811-4h
Cs-All 2.9Bq/kg +-0.4Bq/kg

1時間測定した時の誤差と比べると、その誤差は+-0.4Bq/kgと少なくなって
いる事がわかると思います。それでもまだ誤差が多いので最後に16時間の測定を
行いました。

16時間
test40g16h812
Cs-All 1.9Bq/kg+−0.3bq/kgとほぼ理論値に近くなりました。


参考までに今回使用した試料は産総研の玄米と無汚染米をまぜて自作したものですが、玄米は茶色、無汚染米は白で目視による見当で出来るだけ均等になるように混ぜたもので正確性はあまり考えていません。
より正確性を担保するのであれば、手間がかかりますが玄米と白米の比率を数えて均等にすればベターです。

違い濃度の性能確認用セシウム(Cs-137、Cs-134)標準試料があれば、様々なテストで検証する事が可能です。
首都圏のダストの場合は100Bq/kg以上が多い事を考えますと検体量は40gもあればある程度正確性を担保出来るのではないかと思います。
ただ検体量が少なく、汚染度もそれ程でもない地域はやはり測定時間を長くする必要があると思います。

測定値の信頼性を担保する為に適正な測定時間の検証も重要だと思います。
バックグランドの違いもありますので、それぞれの測定場所で検証する事が大切だと思います。

測定の信憑性を評価する上で最も大切な事はCs-137の単一線源のみでの検証では不十分です。
実際に測定する検体には殆どK40などの自然由来の核種が含まれていますので、実際に測定する検体の条件に近い試料での確認は非常に大切です。

Ge(Li)用 性能確認試料3Bq/kg無料貸出中ですので
是非、この機会にご利用下さい。

下記で販売もしておりますのでお気軽にお問い合わせ下さい。

性能確認用セシウム(Cs-137、Cs-134)試料

放射能の測定は不確定要素を出来るだけ排除する事が重要と考えます。

下記に測定情報もまとめてありますので是非、ご欄下さい。

測定情報他

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